仮面の大使

名探偵コナン ベイカー街の亡霊の仮面の大使のレビュー・感想・評価

4.1
 ゲームで成長する映画。

 IT業界の帝王シンドラーの下、人工知能ノアズアークを完成させたヒロキ少年が自殺してから2年。米花市の米花シティホールでは政界、財界など有名人の子供が招待され、新ゲームコクーンの発表会が開催されることとなった。だがその直前ゲーム開発者樫村が殺害される。樫村のダイイングメッセージからコクーンに犯人の手がかりがあると推理したコナンは阿笠博士からもらったゲームバッジでゲームに参加することに。しかしゲームはノアズアークに支配され、一人でもゲームをクリアしないとみんな死ぬという条件が追加される。果たしてコナンたちはこのゲームをクリアできるのか…。 
 
 ゲームで100年前のロンドンに行き、実在した殺人鬼を倒す。この設定だけでワクワクもの。ホームズについてあまり知らないのでモリアーティ教授とか誰?って感じたけど知らない自分でも十分楽しめました。

 ゲームを通して見られる子どもたちの成長。親の権威を笠に着た勘違い野郎だった子どもたちが、コナンたちと行動をともにすることで一人の人間として成長していく様はとても良かった。

 ただ一つ気になったのが、ある理由でゲームに参加できなかった少年。彼は人として成長する機会を逸したのでとても残念。彼こそ変わらなきゃいけない人物だと思うんだけどなぁ。
仮面の大使

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