工藤蘭丸

カッコーの巣の上での工藤蘭丸のレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
-
これは私が18才の時のアカデミー賞で主要5部門を独占した作品でしたね。当時、文学の講師だった吉村公三郎監督からは、本作を理解するためには実存主義を勉強しなければならないと言われたものだったけど、私はいまだに実存主義の何たるかも分かっていません。😅

ロボトミー手術は、今でこそ人道的な観点からほとんど行われなくなっているけど、昔は有効な治療法とされていて、この手術を考案した学者はノーベル賞まで受賞したものだった。

この原作は1962年に発表されてベストセラーになったものらしいけど、多くの学校で読むことを禁止されたりもしたようで、既得権益を守りたい精神医学会からの圧力もあったのかもね。

でも、結局のところロボトミー手術が行われなくなったのは、本作などの影響も大きかったんじゃないのかなと思いました。