Dさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

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オリジナルの劇場公開版より30分長く、特別完全版より20分短い、ファイナルカット版は182分。

最新バージョンなのに真ん中?と思いきや、過不足なく捉えている完成版だ。

長いものは切ってしまえ!その
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

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カサヴェテスの遺作にして集大成。

これまでの愛、孤独、狂気などの共通するテーマ全部のせ仕様。

ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズは、これまでの作品に登場した男女による組合せの進化系を示してい
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オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

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ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズの初共演作、烈熱な女性ファンの事故死と少女の幻影に囚われ虚構と現実を行き来する狂気、老いと若さの対比といった表面的見所はあるが、本作での本質はもっと違うところに>>続きを読む

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

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カサヴェテスにとって、「グロリア」と同じく異色の娯楽作にして、本作はフィルム・ノワールの形式をとった作品。

本作ではカサヴェテスの盟友ふたりベン・ギャザラ、シーモア・カッセルが男臭さ抜群の存在感を示
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

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ジーナ・ローランズ、ピーター・フォークによる双方から説得力のある演技を引き出した、カサヴェテス作品においてベスト級の名作。

感情のコントロールが効かないブレーキが壊れた暴走状態、一方的で命令口調であ
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ハズバンズ(1970年製作の映画)

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カサヴェテスのパートナーであるピーター・フォークとベン・ギャザラによる3人が共演しているコメディー作。

もともとは4人組であったが、そのうちの親友のひとりが亡くなってしまった反動により、バカ騒ぎに興
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フェイシズ(1968年製作の映画)

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カサヴェテスが自宅を抵当に入れ、その自宅で撮影と編集まで行った監督第2作にして、代表作であり、傑作となっている伝説的な作品。

長く続いた結婚生活に破綻しかかっている夫婦をジョン・マーリー、リン・カー
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犯罪河岸(1947年製作の映画)

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戦後のパリの下町で起きたある殺人を巡り、モノクロによる陰影で緊張感を高める映像、緻密な計算に基づく推理ドラマながら、そこに終始しない人間ドラマが素晴らしい、愛のある物語。

音楽にまつわる作品らしく、
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

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人類の肉体と何物かが融合する映画を描いてきた作風を長らく封印してきたクローネンバーグが解禁した最新作。

奇想天外な設定が次々と展開され、斜め上からの発想に追いつくのがやっと。しかも、20年前から構想
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

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【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品に選んだひとつ。
レビューはこちら↓
https://narcos.hatenablog.com/entry/venicefilmfe
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ソドムの市(1975年製作の映画)

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【パゾリーニ映画】死因となった「ソドムの市」みるべきおすすめの順番
https://narcos.hatenablog.com/entry/pierpaolopasolini-movie-osusum
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アメリカの影(1959年製作の映画)

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インデペンデンス界の父、ジョン・カサヴェテスのデビュー作。

即興演出にて完成させた作品として、愛称がいいテーマを選んでいるあたりが流石。

ニューヨークロケの街並みに映えるモノクローム画像とジャズが
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

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【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品に選んだひとつ。
レビューはこちら↓
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水の中のナイフ(1962年製作の映画)

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【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品に選んだひとつ。
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彼岸花(1958年製作の映画)

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小津作品の初のカラー、以降の作品でも多くみられる赤が特徴的に主張される。

また、「秋日和」でも再現された旧友三人衆や山本富士子、有馬稲子、久我美子という当時の人気女優が出演した華やかさ、また笠智衆の
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グロリア(1980年製作の映画)

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大都会ながら閉塞感のあるニューヨーク全体が檻のように感じられる、ある組織からの抜け出した女殺し屋とその組織に家族が殺された子どものの逃避行劇。

言わずもがな、「レオン」の原型となったり、「恋する惑星
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早春(1956年製作の映画)

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「お茶漬けの味」とは違った視点から夫婦のすれ違いを描く、美男美女による三角関係、ダークサイドの小津作品。人間味に溢れた昭和30年代が舞台だが、時代は変われどやはり人間はそうそう変わるものではない気がす>>続きを読む

(1960年製作の映画)

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数ある刑務所もの・脱獄ものの中で、最高峰に挙げられているのが、ジャームシュの「ダウン・バイ・ロー」、ブレッソンの「抵抗」、そしてベッケルによる遺作にして最高傑作である本作だ(あくまで当社比)。

どれ
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

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日本の夏、特にお盆には、小津安二郎がよく似合う。

そして、いつみても小津の形式、洗礼されたスタイル、その様式美は惚れ惚れしてしまい大変心地よい。

大胆な省略と徹底的な無駄を削ぎ落としつつ、細部まで
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ことの次第(1981年製作の映画)

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【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品に選んだひとつ。
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バービー(2023年製作の映画)

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【2023年】年間映画ベスト10
https://narcos.hatenablog.com/entry/ranking-narcos-cinema-2023

情婦マノン(1948年製作の映画)

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【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品に選んだひとつ。
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魔術師(1958年製作の映画)

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【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品に選んだひとつ。
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ロゴパグ(1963年製作の映画)

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【パゾリーニ映画】死因となった「ソドムの市」みるべきおすすめの順番
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マンマ・ローマ(1962年製作の映画)

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【パゾリーニ映画】死因となった「ソドムの市」みるべきおすすめの順番
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アッカトーネ(1961年製作の映画)

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【パゾリーニ映画】死因となった「ソドムの市」みるべきおすすめの順番
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

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性転換した主人公にまつわる人間ドラマのなんたるかは、「第三世代」でテロリズムを描いたとともにファスヴィンダーの問題作として一括りされる傾向にある作品だが、今も昔も人間が抱えていたり、孕んでいる問題はそ>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

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反社会、レジスタンス、アナーキーといった総称としてのテロリズム、変革を描いた作品で、ひいてはそのもの自体について皮肉を込めたタイトルは、ファスヴィンダー流のブラックジョークや社会批判的にも作用する熱の>>続きを読む

ソウル・キッチン(2009年製作の映画)

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カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭で受賞歴を誇るファティ・アキン監督作。

スタッフのレストラン経営の実体験を基に、また地元を舞台にした、まさに魂がこもっている作品。

映画祭を撮った料理映画
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緑の光線(1986年製作の映画)

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【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品に選んだひとつ。
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エンド・オブ・バイオレンス(1997年製作の映画)

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【ヴェンダース映画】役所広司受賞「パーフェクトデイズ」鑑賞前おすすめ10作品
https://narcos.hatenablog.com/entry/wimwenders-movie-osusume

時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993年製作の映画)

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【カンヌ映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品
https://narcos.hatenablog.com/entry/cannesfilmfestival-movie-osusume
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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【カンヌ映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品
https://narcos.hatenablog.com/entry/cannesfilmfestival-movie-osusume
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愛のめぐりあい(1995年製作の映画)

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アントニオーニ×ヴェンダースの共同監督による4つの愛の物語。

新旧豪華な映画スターたちがそろい踏み、異なる愛の形をみせつける、エロティック・アート・ラブストーリー。

ヨーロッパの巨匠・映画スターな
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アラビアンナイト(1974年製作の映画)

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【カンヌ映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品
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カンタベリー物語(1972年製作の映画)

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【ベルリン映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品
https://narcos.hatenablog.com/entry/berlinale-movie-osusume

【パゾリーニ映
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