Dさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

彼女(2021年製作の映画)

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水原希子&さとうほなみのダブル主演による「テルマ&ルイーズ」と言ったら褒めすぎだが、いい意味でも悪い意味でもかなりケレン味を効かせた作品。セクシー描写もかなり攻めているし、アクションや逃亡劇も多様さが>>続きを読む

ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

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ジム・ジャームッシュによるイギー・ポップ&ザ・ストゥージズを捉えた特濃過ぎるドキュメンタリーを堪能した。

【ロック映画】最低限みておくべきロックムービー10作品
https://narcos.hat
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それから(2017年製作の映画)

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ロブ・ゾンビにはシェリムーン・ゾンビ、カサヴェテスにはジーナ・ローランズ、ホン・サンスにはキム・ミニ。

作品毎のわずかなグラデーションを楽しむ嗜好の時間。キムミニと組んだ作品群の中でもかなりよかった
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イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

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【ロック映画】最低限みておくべきロックムービー10作品
https://narcos.hatenablog.com/entry/rock-movie-osusume

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

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ソフィア・コッポラの代表作であり、父が好きなんだと思わせられる。父親と娘ほど離れた登場人物といった自身を反映させた設定に加えて、見知らぬ土地といった非日常。本作で描かれる東京に違和感はなく、ビル・マー>>続きを読む

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

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久しぶりにみたがこれほどの作品だったとは!

ソフィア・コッポラの後の作品にも色濃く現れている、ガーリーな世界観と父譲りの暗黒さに満ちた世界観が融合した傑作。

画面の色調変化、センスのある音楽、キャ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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ヨルゴス・ランディモス監督の最新作はいろんな意味で突き抜けたファンタジー映画で見事に新境地を開拓した。

一筋縄ではいかないということはわかってはいたものの、それでもなお、たぶんおおかたの予想とは異な
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レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

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アキ・カウリスマキが贈るシリーズ第2弾。鬼作に相応しい、前作と負けず劣らずトチ狂っている(誉めています!)笑

レニングラード・カウボーイズは前作からの続きにより、メキシコで人気を得ているが、実はテキ
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ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

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「オールド・ジョイ」から始まったケリー・ライカートのオレゴン四部作の最終章。

エコテロリストを扱った題材は「ザ・イースト」が思い出すが、実はほぼ同時期に制作されており、シンクロニシティーなのか、当時
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

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カウリスマキ兄弟に頻繁に現れるフィンランドの国民的バンド、レニングラード・カウボーイズを捉えた映画。

独特のリズムあるコミカルさが持ち味の映画で非常に面白い!

ロックバンドとして知ったので元々こう
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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今のところ「籠の中の乙女」がベストなのだが、本作はこれは本当にランディモス作品か!?と見誤るほどにみやすく、文芸寄りな芸術作品へと昇華されている。オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワ>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

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アカデミー賞ノミネートに絡んでくるであろうNetflixオリジナル作品。劇場では10月20日から一部劇場で公開されており、2023年11月3日から配信開始。

60歳を迎えフロリダ海峡を泳いで渡るとい
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

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ブラッドリー・クーパー監督第2作目も音楽がモチーフになっており、第1作の「アリー/スター誕生」同様、映画スター映画のみに許された特権である製作・脚本・主演も兼ねた渾身作。

指揮者で作曲家としての大御
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

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フランソワ・オゾン監督による、教会による幼少期の性被害糾弾を描いた2016年の実話ベース作品。

登場人物たちが時間を経て、当時はショッキングで沈黙を守っていたが、大人になってから立ち上がるという、実
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

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ディズニー実写化作品は明暗が別れがちだが、本作のアニメ版はディズニールネッサンスの第一弾の記念すべき作品ということもあり、制作の敷居はかなり高かったと思われるが、「ジャングル・ブック」と同様の成功組。>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

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本作は城定秀夫と今泉力哉が互いに提供された脚本でR15+指定のラブストーリー映画を監督するコラボ企画「L/R15」の第1弾。

設定はどうみても「猫は逃げた」より今泉力哉らしいし、タイトルに込められた
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

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監督ケリー・ライカート、ミシェル・ウィリアムズ、ブルース・グリーンウッド、ポール・ダノらが共演。女性監督・主人公による珍しい傑作西部劇。三家族、案内人、砂漠の近道、先住民などを用いた神々しさは神話性を>>続きを読む

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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「オールド・ジョイ」に惚れ込んだというミシェル・ウィリアムズが熱演希望し実現した企画。「イントゥ・ザ・ワイルド」直系、「ノマドランド」の先駆け。扱っているテーマは好きなのだし、切り取り方はケリー・ライ>>続きを読む

あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

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ホン・サンスのこれまでの作風とはやや異なるが、いろんな意味で期待をいい意味で裏切られた、めちゃくちゃ好きな映画。ホン・サンスマジックが炸裂するラストシーン、ああいう瞬間をみるために映画をみているだよな>>続きを読む

ミツバチと私(2023年製作の映画)

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2024年初劇場鑑賞作品㊗️

ベルリン映画祭は2020年から男優賞・女優賞といった性別の賞を廃止している中、史上最年少となる8歳で最優秀主演俳優賞(銀熊賞)を受賞したのが主演のソフィア・オテロ。
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アルプス(2011年製作の映画)

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故人代行業といったモラルギリギリを攻めて来るヨルゴス・ランティモスの尖りまくった長編3作目。相も変わらず、シュールなランティモスワールドが全開だが、不穏な空気が流れる中でその精神世界の体現が見事過ぎる>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

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ヨルゴス・ランティモスの名を轟かせた世界観がよく現れている。裕福なある家庭で子どもを外部から遮断して育てているという、いかにもな設定からして、らしさ全開で、愛と狂気が入り混じったシュールな描写が連続す>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

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登場人物全員アホ映画(誉めています)、笑。絶妙なキャラクター造形、巧妙なパワーバランス、計算された会話の応酬、ロケーションのセンスなど、紛れもなく今泉力哉ワールドだが、新境地開拓かと感じた新鮮さがある>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

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今泉力哉のNetflixオリジナル作品、とはいえNetflixオリジナルだからといってこれといった大きな変化は感じず、むしろ「街の上で」、「愛がなんだ」に続き、ベスト3に入るくらい好きな作品!

その
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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これは今までありそうでなかった、男同士の男同士による男同士のためキャンプ映画だ。
監督は女性だが、その感性は素晴らしく、なんとなくジャームッシュのそれを彷彿とする。

親友だがその価値観は正反対で、大
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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2023年末、日本で「ファースト・カウ」&「ショーイング・アップ」が初劇場公開され、話題となり高評価となった現代アメリカ映画の最重要作家と評される女性インディーズ映画の至宝、ケリー・ライカートのデビュ>>続きを読む

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

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チャップリンは三代喜劇王の中でも、ドラマティックな展開、おちゃめな笑い、社会風刺効かせた作品が多い。

本作はチャップリンの最高傑作と言ったのはあの淀川長治さんだが、その淀川さんのオールタイムベスト1
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キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

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キートンの映画は、他の喜劇王2人に比べて、漫画的で無表情な奇人なのが個性であり、特徴的だ。

本作でも、映画技師で探偵に憧れると言ったいかにも設定だが、映画内で現実世界から映画内の世界に入っていき名探
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ロイドの要心無用(1923年製作の映画)

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チャップリン、キートンと共に、三大喜劇王と呼ばれたハロルド・ロイドの作品は、先のふたりとは違うアプローチを図っていて、労働者階級を扱っている。

また、品のよい身だしなみ、レンズ無しの伊達眼鏡といった
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

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ジョージ・キューカー監督、オードリー・ヘプバーン主演、アカデミー作品賞ほか8部門を受賞した、 ジョージ・バーナード・ショーの戯曲「ピグマリオン」を原作とした超大ヒットミュージカル。

イギリスの階級社
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

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監督のハワード・ホークスは、ジョン・ウェインなどの男くさい映画のイメージがあるが、モンローを撮るのは、「モンキー・ビジネス」「人生模様」に続いて3作目。

金髪のマリリン・モンローと黒髪のジェーン・ラ
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アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

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パリ、セーヌ川に浮かぶ船のデイケアセンターというユニークな存在を捉えたドキュメンタリー。

水面に照らされた木造建築の船に、橋を渡ってやってくる精神疾患のある人々を無料で迎え入れている。

創造的な活
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小説家の映画(2022年製作の映画)

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【2023年】年間映画ベスト10
https://narcos.hatenablog.com/entry/ranking-narcos-cinema-2023

【韓国映画】は「つまらない」をくつが
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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【2023年】年間映画ベスト10
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