Dさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

都会のアリス(1973年製作の映画)

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【ヴェンダース映画】役所広司受賞「パーフェクトデイズ」鑑賞前おすすめ10作品
https://narcos.hatenablog.com/entry/wimwenders-movie-osusume

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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今回新作をみるのに改めて旧シリーズを久しぶりにみ直していたが、やはり面白かった!

特に、最初の3部作は80年代らしさが詰まっていて、子どものころに夢中になっていたのを思い出させてくれるノスタルジック
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アフター・アワーズ(1985年製作の映画)

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スコセッシ映画らしくないようでいて、らしい、やっぱりらしくない・・・といった80年代ニューヨークを舞台としたブラックコメディー。ロザンナ・アークエットの魅力をたんと噛ましめる、スコセッシ映画番外編的位>>続きを読む

ニューヨーク・ニューヨーク(1977年製作の映画)

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「タクシードライバー」直後のスコセッシが一転して、華やかさに溢れる作品。

本作では戦後ニューヨークを舞台とした、音楽に情熱をかける夢のある男女を豪華絢爛かつ、やや個性的なくどさが目立つ。

194
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男と女(1966年製作の映画)

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クロード・ルルーシュ監督のデビュー作にして映画史に残る恋愛映画の大傑作。

人生の酸いも甘いもを一通り経験した男と女を描いたドラマであり、大人の恋愛映画に相応しい台詞に頼らない表現への試みが見事だ。
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ローラ(1961年製作の映画)

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ジャック・ドゥミ監督によるデビュー作、「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」へと続く港町3部作の1作目。

ラウール・クタールによるモノクロに映える白色が、ヌーヴェル・ヴァーグの真珠と称
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モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

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ジャック・ベッケル監督による伝説の画家、20世紀前半のパリで活動したイタリア人であるモディリアーニ半生を描いた作品。

モンパルナスの夜を彷徨い、ドラッグを常習するボヘミアンな生活、不摂生を絵に描いた
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ローラ(1981年製作の映画)

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本作はファスビンダーの西ドイツ3部作の2作目であり、1930年ジョゼフ・フォン・スタンバーグの「嘆きの天使」をモチーフにしているところは有名だ。

「マリア・ブラウンの結婚」では、戦中の結婚から成り上
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(1983年製作の映画)

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アラン・ドロンが1人4役(製作・監督・脚本・主演)を務めたものの、80年代に入ると絶頂だった人気に翳りがみえ始め、その反動での企画なのか、そもそも企画を成立させるのに時間がかかってしまったのかは不明だ>>続きを読む

高校教師(1972年製作の映画)

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ヴァレリオ・ズルリーニの最高傑作にして、アラン・ドロン自身ものちに認める代表作のひとつ。

寒々とした北イタリアの小さな港町に、コートを脱ぐことがなく無精ひげを剃らない放任主義の破天荒な講師が現れる。
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マンハッタンの二人の男(1958年製作の映画)

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前作「賭博師ボブ」から舞台をパリからニューヨークへ移し、フィルムノワールから探偵バディものへと変換されたものの、フィルムノワールな雰囲気を纏いつつ、コミカルな作風は、ボブの姉妹編的作品と位置付けられる>>続きを読む

賭博師ボブ(1955年製作の映画)

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メルヴィル初オリジナル脚本にして、初のフィルムノワール。

のちのメルヴィル作品の代表作にみられる、シリアスでハードボイルド路線とは異なり、伝説的賭博師のボブを中心としたパリの古き良き時代の設定に相応
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パレルモ・シューティング(2008年製作の映画)

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ヴェンダース作品でも終始死の匂いが濃厚に漂わせ方はトップクラス、死生観がよく反映されている作品だ。

また、多忙な写真家が、死神の矢をかわしながら、 聖母的な女性と恋をするというなストーリーからも「ベ
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ランド・オブ・プレンティ(2004年製作の映画)

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ヴェンダースは、「エンド・オブ・バイオレンス」、「ミリオンダラー・ホテル」、そして本作を含むLA3部作あたりからアメリカンな雰囲気が漂い始めるが、本作でピークを迎える。

ベトナム戦争と9.11を扱い
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湖のランスロ(1974年製作の映画)

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ブレッソン作品の中でもとっつきにくさは上位クラスに位置する本作は、アーサー王伝説のイメージにつきまとうファンタジーさは皆無で、ブレッソンらしい徹底的なリアリズムで描かれている。

テーマである中世の騎
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さらば友よ(1968年製作の映画)

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仏米のスター、アラン・ドロン×チャールズ・ブロンソン共演として知られるエスプリが効きつつ、ハードボイルドもがっぷりよつに持ち合わせたユニークな味わいのある映画だ。

共演はブリジット・フォッセー、オル
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ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

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ロベール・ブレッソンによる長編第2作目。

ドゥニ・ディドロの小説「運命論者ジャックとその主人」が原作で、ブレッソンが脚本、コクトーが台詞を監修。

歪んだ嫉妬が生み出す、残酷な復讐劇が繰り広げられる
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アメリカ、家族のいる風景(2005年製作の映画)

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ヴェンダースによる、落ちぶれたかつての西部劇スター俳優であった放蕩野郎が彷徨い、逃避行するロードムービー。

モンタナの風景が映え、使用されているオルタナ・カントリー・ミュージックが印象的だ。

主演
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

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本作は、ポール・シュレイダーの前作「魂のゆくえ」から続く、3部作の2作目は、ゴリゴリの激渋仕様だった。

やや分かりづらい表現が続くものの、これは紛れもなくシュレイダーのフィルモグラフィーに連なる作品
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悪魔のようなあなた(1967年製作の映画)

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本作はジュリアン・デュヴィヴィエ監督の遺作。

奇しくも、車が衝突事故を起こし、昏睡状態となり、記憶をなくした主人公になぞられたように、デュヴィヴィエもこの作品完成直後にパリ市内で自動車事故死をとげた
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ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

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「96時間」の監督による美女復讐劇×クラブマガによる戦闘アクション×麻薬カルテルといった好物なネタがてんこ盛り。

内容は誰でもみればわから置いておく。

鑑賞後の感想としては、復讐を決意してから訓練
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田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

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【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みておくべきヨーロッパ映画10作品に選んだひとつ。
レビューはこちら↓
https://narcos.hatenablog.com/entry/venicefilmfe
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ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

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ジョニー・デップの凄みを記録。

映画【ブロウ】ペネロペ・クルスと共演したジョニー・デップがナルコスに登場しない大物を演じる

映画「ブロウ」のレビュー

【ジョニー・デップ映画】ランキング発表↓
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リスボン物語(1995年製作の映画)

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ヴェンダースによる映画内映画であり、もちろんロードムービーである、といったちょっと捻りのある変化球作品。

また、直接的なつながりはないが、みようによっては「ことの次第」の続編にも感じられる。

フラ
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シシリアン(1969年製作の映画)

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監督アンリ・ヴェルヌイユ、脚本にジョゼ・ジョヴァンニも参加、音楽エンニオ・モリコーネ、撮影アンリ・ドカエ、出演ジャン・ギャバン 、アラン・ドロン リノ・ヴァンチュラなど。

当時のフランス最高峰の錚々
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恐るべき子供たち(1950年製作の映画)

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コクトーがメルヴィルのデビュー作を評価し、自らの原作を監督にオファーし、企画が始まったとされている。

メルヴィルの作風に対し、コクトーのナレーション・キャスティングなどを含め、コクトーが前に出過ぎて
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血の抗争(2012年製作の映画)

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JAIHOにて独占配信中、幻となっていたアヌラーグ・カシャップ渾身の作、「血の抗争」をついにみた。

Part1とPart2に別れている5時間超え。

凄まじいインドの暗黒パワーに圧倒された、とりあえ
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アリスの恋(1974年製作の映画)

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ひとり息子と共に、故郷のモンタレーへと旅立つ、スコセッシには珍しいロードムービー。

一見ほのぼのとしたコメディーだが、その中に込められる緊迫感の作り方は、まさに!これぞ!!といった刻印が感じ取れる。
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少女ムシェット(1967年製作の映画)

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ベルナノスの小説を原作にした本作は、「田舎司祭の日記」、「バルタザールどこへ行く」にみられたテーマである受難の系統を引く変奏曲だ。

主人公の少女ムシェットは、生まれながらにしてやや詰んでる状況の中、
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ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー(1981年製作の映画)

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監督マイケル・マンの劇場デビュー作にして確立されたそのスタイルは、後の代表作も本作の変奏曲とすら思えるほど原点となっている。

音楽タンジェリン・ドリーム、主演ジェームズ・カーン。

特筆すべきは、金
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ジェリコ・マイル/獄中のランナー(1979年製作の映画)

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マイケル・マン氏のテレビ映画としての監督デビュー作、観賞記録。

映画【ヒート】続編が発表された今こそみるべき(キャスト・出演者紹介)
【パチーノ、デ・ニーロ、マイケル・マン映画】ランキング↓
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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またまた今年ベスト級の映画!今年は映画の当たり年だな〜👏

【2023年】年間映画ベスト10
https://narcos.hatenablog.com/entry/ranking-narcos-c
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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ルーニー・マーラ待望の最新作。「マグダラのマリア」に続き、キリスト教徒役を演じた。もう1作同程度の役に出演してもらって、3部作として仕上げてもらいたい。
さて本作は、アカデミー賞脚色賞受賞という話題作
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

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監督テレンス・マリック、撮影エマニュエル・ルベツキ。出演マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴズリング、ルーニー・マーラ、ナタリー・ポートマン、ケイト・ブランシェットなどといった豪華なメンバー。映るも>>続きを読む

ワン・フロム・ザ・ハート(1982年製作の映画)

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監督・脚本コッポラ、音楽トム・ウェイツ、撮影ヴィットリオ・ストラーロにより、たいへん豪華なセットを使ったすごく華やかな映画だが、メイン・サブプロット共に吸引力が弱くて全く引き込まれない。どうして出演ふ>>続きを読む