足らんティーノさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

足らんティーノ

足らんティーノ

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

登場キャラたちの飲み込みがはやくて何の引っかかりもなくトントン拍子に進んでいくストーリーに物足りなさは感じるものの、イルミネーションのかわいさとゲーム要素をふんだんに取り入れた任天堂の世界観の融合は期>>続きを読む

LOVE【3D】(2015年製作の映画)

4.3

感傷的な性の記憶

"What's the meaning of life?"
"LOVE."

「美しく暗く深い森」に入っていくように過去に向かっていく『アレックス』を彷彿とさせる構成だけど、これは
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

飛行機テロのパニックから政治的な展開を見せるが、長くて先の読める感動シーンにうんざり。

アメリカの犬の日本はアメリカが着陸拒否したらたしかにテキトーな理由をつけて追従するだろうなと。

2023-2
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デリシュ!(2021年製作の映画)

4.2

静かな田舎の旅籠の変化に、寡黙な料理人マンスロンの眼差しに、フランス革命前夜の怒りと情熱が宿る。

身分に関係なく誰もが利用できるレストランの誕生が「食」を民主化した。

貴族の高笑いや、公爵がマンス
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カラダ探し(2022年製作の映画)

3.4

タイムループ×デスゲーム×青春

急に仲良くなって青春ドラマ強くなる

2023-263

#マンホール(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公の性格の悪さとか、GPSがダメでも119番通報したら通信基地から大体の場所は分かるなとか、個人情報流れすぎとか、そうはならないでしょっていう展開がノイズになって前半はイマイチだったけど、後半のど>>続きを読む

ドレス(1990年製作の映画)

3.5

1500Mark
『ツイン・ピークス』のマドシェン・エイミック主演のトビー・フーパー監督作品。
DVD化されていないのでやっとVHSを入手して鑑賞した。

両親を失い叔母の家でこき使われるシンデレラ状
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ディセント(2005年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1年前に事故で家族を失った主人公が友達5人と傷心洞窟探検。
そこで崩落事故が起きて洞窟に閉じ込められる。
後半は地底人が出てきてパニック映画に。

病院の廊下を主人公がダッシュするシーンとか、洞窟のな
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.7

キエシロフスキ監督がフランス政府の依頼を受け、フランス国旗の三色をモチーフに、それぞれの色が象徴する「自由・平等・博愛」をテーマに製作した『トリコロール三部作』の1作目。

美しい映像表現で、ジュリエ
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ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ラヴクラフト原作のスチュアート・ゴードン監督デビュー作。

若きマッドサイエンティストに主人公が巻き込まれていくのがそこそこ面白いなと思っていたら、蘇生させたヒル博士の胴体が自分の首を持って研究を奪っ
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.7

ヴィクトル・ユゴー原作。

どのミュージカルシーンも印象に残る。

フロローがジプシーの踊り子に恋をすることで今まで自分が悪だと信じてきた価値観が崩れさり葛藤する姿には、狂気だけではない人間性があり見
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アジョシ(2010年製作の映画)

3.8

韓国クライムアクションのご多分にもれず大味なやりすぎ展開ではあるけど、前髪が長くて寡黙でかっこいいウォンビンとヒールのキム・ソンオがキャラ立ちしてたのと、麻薬取引と臓器売買にはじまり、子どもに出し子を>>続きを読む

(2001年製作の映画)

3.7

未必の"恋"による殺人
「本気で誰かを好きになって命を捨ててもいいって思ったことある? 死んでも一緒にいたい」

16歳のイケイケなキーラ・ナイトレイと絶叫っぷりが良いサイコパスなソーラ・バーチの共
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ザ・インターネット(1995年製作の映画)

3.4

政府機関で使用されるコンピュータ防御システムを提供する企業が、実は内部データにアクセスできてしまうことをサンドラ・ブロックが知って消されそうになる話。

あらゆる情報を改ざんできる敵に消耗していくサン
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アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.2

だいぶ前にシネマンションでおすすめしてて気になってた、クリスマスと高校生とミュージカルとゾンビのハイブリッド映画。
思ったよりB級だった。

2023-253/字幕

無ケーカクの命中男/ノックトアップ(2007年製作の映画)

3.5

『40歳の童貞男』のジャド・アパトー監督による、ワンナイトラブでデキちゃったキャスターとダメ男の変化を描いたハートフルコメディ。

『ハングオーバー』シリーズでおなじみのケン・チョンの映画デビュー作。
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.5

ぶっ飛んだ作品が多いカンタン・デュピュー監督にしては、ありがちな設定のSFコメディ。

地下室の穴に入ると12時間後の未来に行く(12時間失う)代わりに見た目が3日若返る、という話。

12時間後にス
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怒霊界エニグマ(1988年製作の映画)

3.3

いじめられた挙句に昏睡状態になった女子大生が姿を変えて復讐する、フルチのサイキックホラー。

美人女子大生ばかりで眼福。

斬新な殺し方大喜利が楽しめる。
鏡から出てきた自分に殺される、大量のカタツム
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口裂け女 in L.A.(2014年製作の映画)

3.0

ロサンゼルスに口裂け女が現れる話を軸にしたオムニバス

3人のメイドさんがコックリさんをやる最初の話は眠くなったけど、陰陽師 風連と、それにつづくウメコの話はチープなところもあるけど見どころもあって面
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

カラフルで明るい世界観ながら、強迫性障害の叔父や、不安症の叔母、一見完璧な姉たちにも(ギフトがあるが故の)悩みがあったりするのが良かったし、家を失った過去があるおばあちゃんが家を守るために家族に完璧を>>続きを読む

人生タクシー(2015年製作の映画)

3.8

政府に対する反体制的な活動を理由に、政府から映画製作の禁止令を受けたジャファル・パナヒ監督が、タクシー運転手に扮し、イランの"俗悪なリアリズム"を撮ったモキュメンタリー。

2012年に人権活動に尽力
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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

突然見つけた大金に3人の男が翻弄されるコーエン兄弟の作品みたいな筋書きのサム・ライミ監督作品。

罪悪感を抱えて悲哀たっぷりのビリー・ボブ・ソーントンの演技が素晴らしい。

兄弟の確執を中心にしてて、
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スリザー(2006年製作の映画)

3.7

ジェームズ・ガン監督のSFコメディホラー

暇すぎてヨタカのスピードを計測する保安官のシーンに始まり、兔唇の男、肥満の女を映すカットに続く、暴言を吐く町長のシーンで、最初から惹き込まれた。

エイリア
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宇宙からのツタンカーメン(1982年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

衝撃のラストってよく言われる作品だけど、異形の旅行者ってずっと言ってたので全く衝撃的ではない。
ミイラが復活して棺から奪われた宝石をひとつずつ取り戻していく(ミイラは殺す意思はあまりないけど、ミイラに
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.6

淡い間接光がほのかに照らす、儚く美しい女子学園に迷い込んだ南北戦争の負傷兵コリン・ファレルが、最初は年齢の異なる女子たちを言葉巧みにたぶらかしてハーレムを築いたかに思えたが、駆け引きと嫉妬と視線が交錯>>続きを読む

エボリューション(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

落ちぶれた科学者が急速に進化するエイリアンと戦う、ゴーストバスターズの感じのゆるいSFコメディ。

細胞が急速に進化することで色々なエイリアンが見られるのは面白い。
洞窟が熱帯雨林になってるシーンはわ
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邪悪は宿る/セパレーション 魔物の棲む家(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ザ・ボーイやエスターの続編の監督ということで意表をつく展開を期待していただけど想定内のオチだった。
先住民の霊が人形に憑いてるというミスリードもあったけど、エンドロールで母親と思われる黒い影がパペット
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台風クラブ(1985年製作の映画)

5.0

一夜の台風が行き場のない不安と目に見えない束縛から少年少女を解放する。

中学生の自由な精神と異常な感情の高まりを詩的な映像に凝縮した作品。

シュルレアリスムな東京に制服と赤いヒール。

中学生の哲
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地獄のデビル・トラック(1986年製作の映画)

3.7

聖書を轢き潰すパンキッシュなトラックたちが爆走する超ド派手な、スティーブン・キング初監督作品。
AC/DCの曲がかっこよすぎる。

トラックだけじゃなくて、セスナに自動販売機に芝刈り機までもが暴走する
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.9

恋人の葬式に来たトムと恋人の粗野な兄の、犬も食わないラブコメ。

「友人」として恋人の弔辞は読めない。

2023-237/字幕

にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

4.0

激動する社会と形を変えて繰り返す女の人生の対比を、昆虫のように地面を這って生きる女の視点で描いたリアリズムの傑作。
主演の左幸子は、ベルリン国際映画祭において日本人初の主演女優賞を受賞した。

母と娘
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バタリアン2(1987年製作の映画)

3.4

前作と同じキャストが出てたり、ガスが漏れて雨が降ってっていう同じ展開だからこそのスピード感だったり、バタリアンたちがよりウケを狙いにいってたりはするんだけど、主人公たちが大慌てで逃げまくるってだけで単>>続きを読む

刺青一代(1965年製作の映画)

3.9

鈴木清順節の「フィルム歌舞伎」が炸裂した殺陣とサスペンスと任侠のハイブリット。

演出としての書割
赤い靴の道具立て
キャラの立ったヒール
土建屋の社長夫人に母親を見て恋に落ちる美大生の弟

鈴木清順
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ザ・デプス(1989年製作の映画)

3.5

カルト的人気のある海底モンパニ映画。
しかし肝心のモンスターが出てくるまでが長くてわりと地味な作品。
と思いきや中盤以降、ツインピークスでアルバート役を演じたミゲル・フェラーが、憎めないクソ野郎に豹変
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.4

宇宙に破滅をもたらす「悪夢の公爵」こと、奴隷上がりのダークヒーロー・サイコゴアマンと、その仰々しさをぶち壊すクレイジーな少女の、特撮スプラッターコメディ。

奴隷を使役するテンプル騎士団の世界観や異星
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ザ・ゴールドフィンチ(2019年製作の映画)

4.0

「一目惚れした初恋」と「テロで失った母親」の大切なシンボルである1枚のゴールドフィンチの絵を中心にして、エンタメ性の高いギャング映画に至るまで、アンセル・エルゴート演じる青年の人生を少年期から丁寧に描>>続きを読む