あーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

あー

あー

映画(2116)
ドラマ(120)
アニメ(0)

春画先生(2023年製作の映画)

4.0

春画を題材に傑作を作れるのは塩田明彦しかいないと確信してたからか面白かったけど期待値上げすぎた感はある
春画をトリガーに欲望が爆発した変人たちの狂宴
もうちょっと春画をメインに扱って欲しかったかな
>>続きを読む

ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録(1991年製作の映画)

-

『地獄の黙示録』の制作ドキュメンタリー
ついに配信に来た
あの作品に充満する唯一無二の狂気は完璧主義のコッポラと撮影スケジュールを破壊していく役者や環境、金銭面との闘いから生まれたものだと分かってなん
>>続きを読む

カインド・ハート(1949年製作の映画)

-

お洒落で皮肉たっぷりなスタイリッシュロンドン流ジョークが詰まってるから好きな人は好きそうけど「さんまのお笑い向上委員会」みたいなアホなやつが好きな俺にはそこまでハマらなかった
無駄なBGMがないのは好
>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

-

ウェルズが監督脚本じゃないのか
そう言われても納得しそうなくらいウェルズ味あるけど無駄なBGMだけは違う
個人的にはストーリーもそこまでかな
『扉の影の秘密』とかもそうだけど霧の中に男のシルエットが浮
>>続きを読む

ローラ(1981年製作の映画)

-

ファスビンダーの中ではいまいち
同じ男男女モノなら『マリア・ブラウンの結婚』の方が良い
撮影がバルハウスじゃないこともあってか照明は凝ってるけど映像全体に強烈な尖り方もなかった
終わり方もらしくないな
>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.3

漫画をリアタイで最後まで追ってただけだから試合展開を全く覚えてないけどキャラはわかってる状態で観たからか細かいところに引っかからず純粋に楽しめた
ハイキューらしい厨二病全開な言い回しだったりも懐かしく
>>続きを読む

ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987年製作の映画)

4.0

初期の時点でドストエフスキーだけでなくシェイクスピアの名作をも自分で現代風にアレンジして映画を作る意欲が先ずすごい
『ハムレット』が元ネタだからめちゃくちゃ毒殺しまくっていて良い
テレビで人を殺すくだ
>>続きを読む

白い花びら(1998年製作の映画)

-

カウリスマキの中でも絶望度高め
コメディ要素が皆無だから他の作品の方が好きだけどサイレント映画を作るという試みは成功していると思う
『灰とダイヤモンド』みたいな終わり方がキマってる

牝犬(1931年製作の映画)

-

ラングのリメイク版の方が好きかな
どの時代でも「非モテ男→女→モテ男」の順番に金は動く
あまりにも女がヒモに依存しすぎててあの結末もしゃあないよね〜としか思わん

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦らへんのプロパガンダだけど今見ても面白い
映画の王道を作った伝説の作品
とにかくバーグマンが可愛すぎる
俺もバーグマンの瞳に乾杯したい!せこいぞボガート!

最後の戦い(1983年製作の映画)

-

「恐るべき子供たち」として比較されたカラックスのデビュー作とはまた違ったテイストのベッソンのデビュー作
何回観ても途中で寝落ちするから全部観るの諦めた
言葉を発さないという激ムズ縛りで作ってるけどそれ
>>続きを読む

扉の陰の秘密(1948年製作の映画)

4.5

「完璧な部屋」を収集する男とその男を愛した女の運命
ラングの中だと一番好きかも
特に前半が最高
話の着地が個人的に好きじゃなかったのが残念
霧の中に男のシルエットが浮かび上がるショットが最高すぎる
>>続きを読む

歩道の終わる所(1950年製作の映画)

4.0

警官が極悪人の父の呪いに抗う話
95分で収まるはずがないような話をこんなにも完璧にまとめるのが凄すぎる
主人公が余裕で罪を犯しているから感情移入ができなくてあまりノれなかったけど作品としての出来は高い
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

1つの出来事でも見る人の数だけ生まれる真実
加害者でも被害者でも関係なく言ったもん勝ちになってしまう現在の日本とのリンクや批判も感じる
全体的に結構良かったけど演出面で色々気になるところがあった
特に
>>続きを読む

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.3

まさかのハト映画🐦
作品制作もシャワー修理も拗れた家族関係も何も解決してないのに結果ちょっとだけ前に進んでいるのが相変わらず良いな
この感じは海外だとライカート、日本だと岩井俊二でしか味わえない
ハト
>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

-

『ベイビーわるきゅーれ』は2作とも観たのにこれは未見だったから今更鑑賞
しょうもないギャグの切れ味が他の作品ほどないのが残念
やっぱあの女の子2人のセットが1番魅力的
般若ラップバトルだと超かっこよか
>>続きを読む

ヨーヨー(1965年製作の映画)

-

チャップリンやフェリーニ、キートン等のオマージュはしっかり入れつつも間違いなくエテックスの作品だった
個人的に笑わせる小ネタ一つ一つが長くていまいち面白くないからエテックスはやっぱり好きじゃないかも
>>続きを読む

豚が井戸に落ちた日(1996年製作の映画)

-

やっぱ初期のホン・サンスはびみょ〜
深夜にやってるよく分からん韓国ドラマみたい
ミソジニー強すぎ

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

-

1未見
近くのTSUTAYAにも配信にもないずっと観たかった作品だから配信に来てすぐ観た
面白いけど期待しすぎた感じと能力持ち関西弁おじさんがでてくる感じが『東京上空いらっしゃいませ』を観た時と似てる
>>続きを読む

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

-

仮初の正義の犠牲になった男が仮初の平和を破壊する
題材は面白いけど『イノセンス』と同じで押井守は本気出したらイマイチになっちゃうからある程度商業向けの制約があった方がいいと思う
これなら小説でいい

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.0

冒頭から蛇足なく暴走事件が起こるのが最高
篠原あんなバカそうなのにガリレオの湯川くらい科学的でぶっ飛んだ謎解きを披露しててびびる
聖書の引用だったり一見地味なつくりが流石押井守って感じで最高だし、この
>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

-

スタイリッシュに見せようとしてる感が伝わってくるのがイマイチ
ルーティンのような決まりきったリズムがある行動がもっと多い方が良い
意外とうるさいフィルムスコアも余計な仕事してると思う
アラン・ドロンと
>>続きを読む

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

-

多分好きじゃないだろうなと思って避けてたアピチャッポン作品をついに観たけどやっぱり無理でした
この映画が良い悪いとかではなくてこういうゆっくり話が進む映画を観てるととにかく眠くなる俺の感性が死んでるん
>>続きを読む

さよなら子供たち(1987年製作の映画)

4.0

『ルシアンの青春』とは違った切り口でゲシュタポが絡む戦争映画
相変わらずルイ・マルは子供を撮るのが上手い
特に複雑な感情がこもった最後の表情にやられた
ピアノ教師がジャコブなのも俺得すぎる

木靴の樹(1978年製作の映画)

-

ドキュメンタリーチックのつくりが流石に地味すぎるくせに3時間は長すぎ
NHKでやってたら最初は見るけど途中でチャンネル変えそうな映画

神々と男たち(2010年製作の映画)

-

全項目55点って感じの映画
これでカンヌグランプリはよく分からん

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.0

ブラジルのスラム「神の街」で神を目指す少年たち
脚本の素材になってる実話が既に優勝してるしその空気感を失わないで映像化してるのも凄すぎ
ちょっと話をこねくり回しすぎて途中間延びしてる感はあるけど
とに
>>続きを読む

これがロシヤだ/カメラを持った男(1929年製作の映画)

-

シネフィルじゃないので良さが分かりませんでした…凄いのは分かるけどさ
ゴダールの人生ベストなのは納得
一時期ゴダールたち映画人集団が名乗ってたジガ・ヴェルトフ軍団の元ネタ

レ・ヴァンピール -吸血ギャング団-(1915年製作の映画)

-

記録もれ
ドラマ版『イルマ・ヴェップ』を観た後に物語の核になってるこの作品を観たけどあまりにも長くてつまらないから途中でやめた

The Green Fog(原題)(2017年製作の映画)

-

サンフランシスコを舞台にした映画を何個も繋ぎ合わせてヒッチコック『めまい』を再構築するという良い意味で映画愛(というかヒッチコック愛)がトチ狂ってなきゃ作れない映画
やってることは凄すぎるけど本家の『
>>続きを読む

山椒大夫(1954年製作の映画)

-

これで溝口の有名作は大体観たけどいまいちハマらない
映像はとにかく美しいんだけど同年代で世界的評価が高いことで共通している黒澤や小津の作品ほどの魅力はない
美しさに全振りしてる感ある
ワンシーンワンカ
>>続きを読む

ファイナル・カット(2012年製作の映画)

4.0

数百の映画を繋ぎ合わせて一つの映画を作るという誰もが考えつくけど中々できないことを最高のバランスで成り立たせた映画
映画好きならたまらね〜!!!
引用作品多すぎて権利がどうなってるのか想像もつかん、、
>>続きを読む

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.0

出会いと別れに振り回されるテロリストの若者の一夜モノ
題名と題材がまず良すぎる
酔っ払いパートが蛇足すぎるからそこ削って80分にしたらまじの傑作
テロリストとして華々しく散るよりも彼女を愛して醜く死ん
>>続きを読む

ビリディアナ(1960年製作の映画)

4.5

物議を醸しやすい「神の不在」と「格差社会での貧困層側の問題」を露悪的に扱って数カ国で上映禁止になってもパルム・ドールを取るのがさすがブニュエル
貧困が生まれる社会構造を批判する作品が多いけど今作は完全
>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

-

今泉力哉の良さが消えてるってのもあるし、他者理解の不可能さを題材にした映画は沢山あるから他の傑作と比べると見劣りしてしまう
やっぱり原作なしの作品の方が好み
衝撃の事実を伝えた相手が動揺している横でい
>>続きを読む

断絶(1971年製作の映画)

-

車を賭けた長距離早い者勝ちカーレースだけかと思いきや賭けレースで金を稼いだり『BANANA FISH』のアッシュに似た女の子の取り合いが最優先になったりと運転手たちの行動が無軌道すぎる
幸せや居場所を
>>続きを読む