パピヨンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

パピヨン

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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.0

先ず 外国作品の日本語タイトルの成功例は数々あると思いますが 個人的には「恋人たちの予感」「あと1センチの恋」「500ページの夢の束」「最高の人生の見つけ方」「不機嫌な赤いバラ」なんて直ぐに思い浮かび>>続きを読む

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

3.8

「ハムナプトラ シリーズ」のスティーヴン·ソマーズ監督のサスペンスホラーでした。
オッド·トーマス(アントン·イェルチン)は 死者(幽霊)が見え意思を汲み取ることが出来る青年です。その能力のため未解決
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.8

監督のウィル·シャープは 日系イギリス人の映画監督であり 脚本家であり俳優の 37才だそうですが 初遭遇でした。
ベネディクト・カンバーバッチは相変わらずの活躍ぶりで 自分が遭遇した近年のものだけでも
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.2

監督のマリア·シュラーダーは ドイツの脚本家であり映画監督であり ベルリン国際映画祭で女優賞もゲットした女優さんでもあるんですね。新たな才能との出会いでした。
「パルプ·フィクション」「グッド·ウ
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浮草(1959年製作の映画)

4.2

こにらは自分の “小津安二郎監督ベスト5” に入るもので 監督のセルフリメイク作品なんだそうですね。訳あって松竹ではなく大映作品らしいです。
旅芝居一座の座長·駒十郎(中村鴈治郎)は 12年ぶりに
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.2

自分はこちら 「東京物語」「 晩 春 」「 浮 草 」「お早よう」と並んで5本の指に上げたい小津安二郎監督作品であり 遺作ですね。
平山周平(笠智衆)は娘の路子(岩下志麻)の結婚のことで
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秋日和(1960年製作の映画)

4.0

こにらも小津監督作品ではかなり上位に入るものです。小津ワールドの義父と嫁 父親と娘 そして今回は母親と娘ときましましたね。
亡き友の七回忌に集合した三人のオヤジたちは その未亡人の秋子(原節子)とその
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彼岸花(1958年製作の映画)

4.2

こちらの作品も自分の好きな“小津安二郎”監督作品の上位に入ります。
そして 主演の“佐分利信”は出演した 映画でもテレビでも キャストアンサンブルの要となり その作品自体をアップグレードさせてますね。
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お早よう(1959年製作の映画)

4.2

本作品は 自分の【小津安二郎監督作品BEST5】に入ります(「東京物語」「晩春」「浮草」「秋刀魚の味」)。
佐田啓二はこの小津監督作品(「彼岸花」「秋日和」等々)や 木下恵介監督作品(「お嬢さん乾
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.9

イギリスはウェールズの小さな村で 掛け持ちパートと 親の介護と脱け殻の様な夫ブライアンの世話に明け暮れる主婦ジャン(トニ·コレット)。そんな夢も希望もない日々に限界を感じていたある日勤務先のバーで>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.0

原作者の平野啓一郎は 京都大学在学中の「日蝕」での芥川賞受賞で 記憶にはありましたが 今回が初遭遇です。
監督の石川慶は 「愚行録」「蜜蜂と遠雷」で遭遇済みです。
本作品は 戸籍の交換を繰り返して他人
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.2

ロシア·ドイツ·ベラルーシ合作の「ペルシャン·レッスン 戦場の教室」は ドイツナチスの強制収容所での奇跡を エンタテインメントとしても一級品に仕上げていて 愚かな人間の暗部がしっかりと伝わりまし>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.2

“ウクライナ”出身のバディム·パールマン監督のホロコースト映画を 今この時代に観ていることに 感じることも多いです。
第二次世界大戦 ナイスドイツの強制収容所で ユダヤ人青年のジルは自分はペル
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.8

リューベン·オストルンド監督とは初遭遇です。なんと本作品は「ザ·スクエア 思いやりの聖域」2017 に続く2度目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞だそうで自分無知でした。本作品はアカデミー賞にもノミネ>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.0

1950年代のロンドンで暮らすエイダ·ハリス(レスリー·マンビル)は 戦争未亡人です。誇り高き家政婦として日々勤しんでいたある日 契約先のクローゼットで運命的な出会いが!それは“クリスチャン ディ>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.3

監督·脚本の今泉力哉では「街の上で」「あの頃。」と遭遇済みです。
本作品でも今泉ワールド炸裂で 言葉のスペクタクル·感情のサスペンス·表情のコメディーって感じかな。
フリーライターの市川茂巳(稲垣吾
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桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

4.3

パンフレットに記された「9歳で失明、18歳で聴力を失いながらも世界で初めて盲ろう者の大学教授となった東京大学先端科学技術研究センター教授の福島智の生い立ちを描いた実話」。これだけで自分の悩み不満を含む>>続きを読む

深夜食堂(2015年製作の映画)

3.9

松岡錠司監督は 「バタアシ金魚」「きらきらひかる」「ベル·エポック」「さよなら、クロ」「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」辺りが good。小林薫の映画は 「それから」「阿修羅のごとく」「ク>>続きを読む

島守の塔(2022年製作の映画)

3.6

あの時代あの状況下で県民ファーストを貫かんとした沖縄県知事の島田と 沖縄県警警察部長の荒井の二人の目を通して悲惨な沖縄戦の実態を描いています。
この戦いは「マトモじゃなくなった大日本帝国軍」VS「マ
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

4.0

世界の名だたる映画祭で評価され 世界の映画ファンに称賛され 70歳を過ぎてなお 精力的に斬新なストーリーを紡ぎ続ける ペドロ·アルモドバル監督。自分は「オール·アバウト·マイ·マザー」や「トー>>続きを読む

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.8

高橋伴明監督作品では「TATTOO〈刺青〉あり」「 光 の 雨 」「BOX 袴田事件 命とは」「痛くない死に方」と本作品で自分のベスト5です。
これは実際に 2020年に幡ヶ谷のバス停で起こった女性
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

原恵一監督の手による本屋大賞受賞作のアニメ化ですが 上映7週目?の平日の午後に 学校帰りに駆け付けた10代20代がキャパ300程の7割を埋めていました。そして 上映の中盤頃から本当に前後左右の方>>続きを読む

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

3.9

岡本喜八監督は「日本のいちばん長い日」「斬る」「肉弾」「ダイナマイトどんどん」「近頃なぜかチャールストン」「ジャズ大名」辺りが好きです。あの庵野秀明が岡本喜八監督の大ファンで あちらの作品こちらの作品>>続きを読む

君も出世ができる(1964年製作の映画)

4.0

日本のミュージカル映画の代表作とは聞いていたので いつの日か観てみたいと思ってました。このところの「松竹東急チャンネル」は素晴らしい!助かってます!
このイケイケの右肩上がりだった頃の日本国は 現在と
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

ほほーこれが 早川千絵監督の長編デビュー作ですか··· ハッキリ言って好きです。
倍賞千恵子は好きな日本の大女優の一人で 磯村勇斗はテレビドラマの「きのう何食べた?」「珈琲いかがでしょう」映画の「ヤク
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アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

3.9

クリス·コロンバス監督では「ホーム·アローン シリーズ」「ハリー・ポッター シリーズ」「ミセス·ダウト」「RENT / レント」辺りですかね自分は。
主演のロビン·ウィリアムズでは「ガープの世界」「い
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アムステルダム(2022年製作の映画)

4.0

鬼才デヴィッド・O・ラッセルは大好きな監督の一人だけど 本作品は特に好きですねー。前半の回想部がもたついてるだの 全体的にテンポ悪いだの クライム感が無いだの評価は今一つだけど そんなご意見の真逆が自>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.9

こんな“ザ·ハリウッド的”映画は好きでたまりません! こんなオッチャン·オバチャンのラブコメがあって当然のご長寿時代なんですから。
5年と言う短命に終わった結婚生活から20年 デヴィッド(ジョージ·ク
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.0

アメリカン·ニューシネマの代表作!や 西部劇と言う括りの傑作青春映画!等と色々と表現されてますね。
ジョージ·ロイ·ヒル監督はこの他に「スティング」「リトル·ロマンス」「ガープの世界」辺りが日本ではメ
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どら平太(2000年製作の映画)

3.9

これ 残念ながら余り評価されてないなー。サムライの池井戸潤的社会派ドラマであり なかなかの時代劇エンタテインメントだと思うのですが。
市川崑監督では「 細 雪 」「悪魔の手毬唄」「犬神家の一族」「東
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.9

見逃し作品に「ハリエット」があってケイシー・レモンズ監督とは本作品がファースト·コンタクトとなりました。脚本のアンソニー・マッカーテンは「ボヘミアン・ラプソディー」の原案·脚本をなされており“二匹目の>>続きを読む

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

3.9

田中友幸·本多猪四郎·円谷英二·伊福部昭·佐原健二·平田昭彦···と こんな名前がスクリーンに映し出されるとワクワク ドキドキです。CG技術以前の約70年前に 日本の映画人の手によって世界に送り出され>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.1

各方面から絶賛されているセリーヌ・シアマ監督の「燃ゆる女の肖像」に未遭遇のままこちらに脱帽です。
8歳の少女ネリーは両親と共に森の中に建つ大好きだった祖母の家を訪れるのです。母は遺品整理の最中に想いで
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

監督·脚本の沖田修一は「南極料理人」「横道世之介」「モリのいる場所」と素晴らしい出会いがありました。
本作品は“さかなクン”の個性豊かな半生をなぜか女性の“のん”で描いていますが余り気になりません。さ
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.3

原作者今村夏子作品では「星の子」に続く遭遇となりました。そして森井勇佑の監督デビュー作品だそうですがすっかり魅了されてしまいました。
現在では小学校の1クラスに数人は居ると言われる発達障害児童ですが自
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母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)

3.8

フランスの移民問題·格差問題は深刻な様ですね。このところ惹き付けられた映画の半分はここに焦点を当てている感じです。
古ぼけた公営団地で兄3人と在宅介護する昏睡状態の母と暮らす14歳の少年。生活は苦しく
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