人物を整理してはいるものの前半は原作に比較的忠実。が後半からはオリジナル展開が頻発。監督は大映の池広一夫なので、陰影を強調した様式美な映像を堪能できる。木枯し紋次郎こと中村敦夫の田治見要蔵が、逆手斬り>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
白石和彌による『仮面ライダーBLACK』のリブート。特撮を知らない監督を招聘して自由に作る魂胆だったはずが、監督がドンドンBLACKファンになってしまい怪作に。
50年前の学生運動家が、現代で出会っ>>続きを読む
長谷川博己から吉岡秀隆に代わったNHK版金田一。このシリーズは金田一耕助の謎解きをどう見せるかがテーマなのか。ただあの改変には無理があるし、玉虫伯爵の別荘跡のロケセットがひどい。
冒頭に天銀堂事件の>>続きを読む
稲垣吾郎版・金田一の第4作。基本的に大きな流れは原作通りながら、細かい部分で変更点が見られる。杉本一文のイラストにそっくりな榎木孝明を椿英輔/フルート怪人にキャスティングしたのが見事。余談だがSPドラ>>続きを読む
悪魔が来りて笛を吹く──中村八大によるフルート曲「悪魔が来りて笛を吹く」も原作の意図を組み込んだ音色で素晴らしい。
今回の舞台は岡山の山村ではなく、東京で暮らす旧華族。それでもやはり「家」に縛られ血>>続きを読む
「好き」が強すぎてすれ違う高良くんと天城くん、高校生二人のBLドラマ。1話を見た時は正直そこまで……だったのだけど、回を重ねていくごとに良くなっていく。
大きな話があるわけでもなく、強いて言えば主人>>続きを読む
新井順子P×塚原あゆ子演出によるリーガルドラマなので、『アンナチュラル』『MIU404』の系譜上にある作品。盗電、パワハラ、ソシャゲ課金、ファスト映画、ご近所トラブル、電動キックボード、トー横キッズe>>続きを読む
多くの映像化が市川崑・石坂浩二の作り上げた金田一耕助像に囚われてしまう中、戦争のPTSDに苦しむという新たな金田一像を描き出したハセヒロ版『獄門島』。戦争の後遺症を抱えた帰還兵と排他的な土地という舞台>>続きを読む
ほぼ原作をそのまま起こしたような脚本を、斎藤光正がやや過剰ながら前衛的な演出で彩る。『金田一少年』や『TRICK』なんかでの堤幸彦演出は、市川崑より斎藤光正に近いかも。
何かがいつも手前にあるような>>続きを読む
アラフォー上司とアラサー部下の、お互い好意を抱いていながら核心には触れない感じが妙にリアルでその辺りに好感を持って観ていた。
「年の差とかマイノリティとか、そんなのは生まれ故郷の違いとか、応援する球>>続きを読む
傷つくことに怖がっているアラサーと真っ直ぐすぎる高校生の10年越しの恋の決着。中盤まで楽しんで見ていたけど、終盤は消化試合の感が否めない。全8話〜全10話ぐらいで圧縮していたら良かったかも。
3話の>>続きを読む
仮面ライダー50周年記念作品でテーマは「家族」。歴代ライダーの要素をオマージュ的に織り込んだ試みや、前半のいわゆるライダーお悩み相談編は、主人公・五十嵐一輝たち家族とゲストの家族のコンプレックスを対比>>続きを読む
古谷一行が磯川警部役で出演した、最後の金田一作品。
要素や人物が省略され、展開もスピーディー。頭の10分ほどで最初の殺人が発生。ただ市川崑版をベースにしただろう脚色は堅実で、手毬唄の4番というオリジ>>続きを読む
数あるスーパー戦隊の中の異色作にして傑作。戦隊・敵組織による五つ巴のお宝争奪戦。ヒーローの行動原理が「敵組織の打倒」ではないのは斬新で、単発エピソードの密度が異様に高いのもすごい。
テーマである冒険>>続きを読む
マンネリ打破のための改革だった前作『鳥人戦隊ジェットマン』と打って変わり、王道的な作風となった『恐竜戦隊ジュウレンジャー』。
恋愛ドラマや敵の内紛がドラマの主軸だったジェットマンと違い、ジュウレンジ>>続きを読む
前半はそれなりに楽しめたけど、後半というか最後2話が……。内藤秀一郎と瀬戸利樹、主演ふたりが元仮面ライダーなので、演技に関しては『不幸くん〜』より安心して見れたけど。
最後2話は「すれ違いのドラマ」>>続きを読む
5代目金田一少年はなにわ男子の道枝くん。時代の変化に応じたアップデート(スマホの佐木等々)に感心しながら見つつ、ひとりの男の子が殺人事件の推理を通して人の心に触れることで成長して行く全体構成は良いと思>>続きを読む
結果的に最終作となった稲垣吾郎の金田一シリーズ。
金田一と橘の自転車二人乗り、仁科亜季子の起用など過去作へのオマージュを散りばめながら、過去の映像化では拾われなかった細かい要素も拾い、整理しながらも>>続きを読む
全6話、市川崑×石坂浩二の映画版の倍の時間ということで人物描写は丁寧。3番目のすずめ以降オリジナル展開になる市川崑版よりは原作に沿った展開。
ただキャストのパワーがどうしても市川崑版に負けてしまって>>続きを読む
原作読了後に鑑賞。元がミステリーというより、ラブロマンス(というと聞こえは良いが今見ると……)を主軸にしたサスペンス。
異様な遺言によって莫大な財産の相続権を得た美女・音禰は「犬神家」、音禰を助けに>>続きを読む
キスしようとしたら団子に当たる
唐突な某探検隊風テロップ
どちらがその漫画家のファンか早押しクイズ対決
この辺がツボでした。
市川崑監督の映画版に匹敵する工藤栄一の映像センスと豪華キャスト。
冒頭、古館弁護士が財産目録を読み上げる際、珠世以外の犬神家の一族が臨終間際の佐兵衛から離れ古館の周りに陣取る一枚絵で、この一族の頭に>>続きを読む
不幸体質と幸運体質のBLとは上手いこと考えたなと。一緒にいるしかない訳だから。「不幸くんはキスするしかない」と言っときながら、最初にキスするのは 篠宮(幸運な方)なのに笑った。
ドラマとそこまで絡>>続きを読む
真珠郎はどこにいる──
殺人マシンとして育成された絶世の美男子・真珠郎が首を切る。怪奇と耽美の融合した横溝正史の映像化。原作の探偵役が由利麟太郎なのを金田一耕助に変更。それ以外は概ね原作通り。
二枚>>続きを読む
進路希望調査票でプロポーズしてきた優等生・村井(宮世琉弥)がイメチェンしたら、自分の推しキャラ春夏秋冬(声・梶裕貴)にそっくりだった──
なんの期待もなく、なんとなく見始めたら、最終回まで見てしまって>>続きを読む
首無し死体が乱発する猟奇ミステリー。原作の叙述トリックが映像化できない代わりに、そう脚色するかと感心。
白いネグリジェで夢遊する八千代、南風洋子の“お柳さま”、妖しい洋館、眞鍋理一郎のサントラから、>>続きを読む
「私の人生に何か言っていいのは私だけ。私のしあわせを決めるのは私だけ」
言いたいことはこの台詞に尽きる。
独身中年女性2人の同居を描いた『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』の後番組が、アロマンティ>>続きを読む
原作読了後に鑑賞。横溝正史シリーズⅡ の最終EP。過去の因縁、旧華族、洞窟、片腕の男等々と横溝エッセンスが凝縮。
一部登場人物と原作で長く尺を取られていたアリバイ整理をカット。さらに事件の発生順が違>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
TVドラマというより18時間の映画。
オリジナルシリーズはツイン・ピークスという“異界の入口”が舞台のミステリー風ソープオペラのオカルトMIXな訳だったんだけど、今回舞台は広がり全話監督したことによっ>>続きを読む
焼跡を生きるタフな人間たちの中に、ひとりの哀しい女。「顔のない死体」を巡る奇妙な事件の中に挿入される、玉の井や進駐軍から粉を盗んで品を出す屋台の親爺等々、やはり安倍徹郎の脚色に唸らされる一篇。
小説>>続きを読む
“呪われた血”を原作以上に強調し、一柳家の人間模様を立体的に見せる安倍徹郎の脚色が光る一篇。原作では村民の流言飛語程度にしか扱われていなかった要素を組込む巧みさ。
そして蔵原惟繕の映像美。撮影所出身>>続きを読む
平成2期2作目。メダル→金→「欲望」という作品テーマの連想が解りやすく、登場人物も少ないので、お話自体は重いのに仮面ライダーシリーズの中でも観やすい。
アンクの腕と内戦時に現地の少女を助けられなかっ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「令和版ウルトラマンティガ」と銘打たれて始まった最新作。高い評価を得た前作『ウルトラマンZ』と『ウルトラマンティガ』という2つの巨大なハードルを正直越えることは出来なかったかな。
トリガーの持つティ>>続きを読む
実は放送当時、主人公たちの言動の幼さに引いてしまい観るのを中断。しばらく間を開けて終盤から見始めたら、それが作り手側の狙いで大きな仕掛けだと気づき観るの中断したことを後悔……。なのでこの機に通して観る>>続きを読む
自ら作った多数の世界にフタをして閉じ込める神様。別の世界を自分のルールで踏み荒らす敵組織トジテンド。
世界を同質化・画一化する相手に、「多様性」で対抗したゼンカイジャーは現代的で理想的なスーパー戦隊>>続きを読む
「戦うトレンディドラマ」の別名を持つスーパー戦隊シリーズ第15作。ゴーカイジャーのEDでも「♪ジェットマンはトレンディ〜」と歌われている。
竜・凱・香の三角関係。香に好意を抱きながら「自分を好きには>>続きを読む