Jellyfishさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

2.5

エンドロールのクレジットによれば、中国ドラマのリメイク作品の模様。
少し前に「サイコパス vs. 連続殺人鬼」という惹句の映画があったが、本作こそまさにそんな感じ。

よく練られたストーリーでラストま
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全身小説家(1994年製作の映画)

4.0

アップリンク吉祥寺「気がかりな映画特集」 観賞四本目。
小説家 井上光晴 が癌死するまでの4年間を追ったドキュメンタリー。今回観賞の四本の中で一番 Well-made な仕上がり。

井上光晴 とは何
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極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)

3.0

アップリンク吉祥寺「気がかりな映画特集」 観賞三本目。
背景を全く知らず、観賞後に本サイトの紹介文を読んで、ああそういう話だったのかと納得。

日本初のハメ撮り映画なのだそうだが、ソレよりも動物の様な
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さようならCP(1972年製作の映画)

4.0

アップリンク吉祥寺「気がかりな映画特集」 観賞ニ本目。
いざり這いずりながら横断歩道を渡るCP (脳性麻痺) 患者横田さん。衝撃的なオープニングの本作は、家督が自ら名付ける「アクション・ドキュメンタリ
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.0

アップリンク吉祥寺「気がかりな映画特集」 観賞一本目。超有名作ながら初見。
映画の方は、途中押し問答が延々と続くのでかなり寝てしまった。

終映後に監督登壇のトークショー。こちらの方が断然面白い。
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水平線(2023年製作の映画)

3.0

福島の海で散骨業を営む元漁師の話。ピエール瀧 復帰第一作。

ピエール はじめ俳優陣が (特に 円井わん は終始) 素晴らしいのだが、対立軸の立て方が古臭くてイマイチ乗れ切れず。そこが本作の唯一にして
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.0

昨年劇場で見逃した作品をアマプラ見放題で観賞。ジャンルで言えばスプラッタ・アクション・ムービーなのだろうか。決して死なない男の話。

噂に違わず面白い。まさに、北欧版ジョン・ウイック。丁寧な作りで、人
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すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

5.0

舞台は、監督自身が子供の頃に住んでいたという多摩ニュータウン。そこに住む (あるいは働く)、世代の異なる三人の女性を中心に五月のある一日を描く群像劇。ニュータウン内ロードムービーの風情もある。

小さ
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愛のゆくえ(2023年製作の映画)

4.0

愛ちゃんの毒親地獄巡り譚であり、家族愛の物語。かなり変な話で、自分は一種のファンタジーとして観賞。憎めない一作なので、スコアはちょい甘め。

セリフは少なめながら、雪の北海道の映像の美しさと予測不能な
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リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

3.0

ロックンロールの創始者、リトル・リチャードのドキュメンタリー映画。

メインテーマは勿論「黒人文化の盗用」なのだが、何より、彼の弾くピアノの、彼の歌声の、そしてソング・ライターとしての才能の凄さを再認
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漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~(2024年製作の映画)

2.5

高齢化で風前の灯火とも言われる東京漫才の最後の砦、漫才協会のドキュメンタリー、というか PR 映画?

期待したようなストロング・スタイルのドキュメンタリーではなかったが、芸人が被写体になる時点で、ド
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

2.0

DVとか ネグレクト とか 性同一性障害 とか、はやりのテーマをごった煮にしたような映画。原作は未読。

テーマやセリフの扱いが粗雑で、全てお涙頂戴のための道具くらいにしか考えていないように見える。「
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FEAST -狂宴-(2022年製作の映画)

2.5

邦題のサブタイトル「狂宴」と予告編に騙された。
サスペンスフルな復讐劇かと思ったら、ストレートな人間ドラマというかもはや宗教劇。

話にひねりもなく、登場するフィリピン料理は実に美味しそうなのだが、「
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.0

昨年劇場で観賞し、世評に反してイマイチ、いやイマニ納得できなかった作品を配信で再観賞。

初見時よりは解像度が上がり理解は深まったような気はするが、共感できたのは 新谷ゆづみ 演ずるちょっと遠くから眺
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

2.5

「ソウルメイト / 七月と安生」の韓国リメイク。オリジナルの香港・中国映画は観賞済み。

オリジナルは「実に大陸的な物語」という感想だったのだが、この「大陸的」というのは、よく言えば「おおらか」、悪く
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彼女はなぜ、猿を逃したか?(2022年製作の映画)

5.0

ハシゴ 3本目はポレポレ東中野へ。
コロナ下で起きた「高校生が動物園の猿を逃した」という事件に発想を得て作られた作品。先日の「雨降って、ジ・エンド。」同様、映像ユニット 群青いろ による自主制作映画。
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悪魔がはらわたでいけにえで私(2023年製作の映画)

2.5

ハシゴ2本目は、ポスター・ビジュアル通りの全然怖そうにないC級スプラッター・ホラー。
ヘンなのはこっちの作品でした。でも、ヘンさが「おバカ」方向なので、期待したヘンさではないのがちと残念。

ストーリ
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.0

アリスが夜通しコンビニに閉じ込められて遠くからライフルで狙われる話。何か面白いものが見られるかもと、ワンチャン期待して観賞。

勿体ぶることなく、冒頭10分足らずで撃たれ始めるので話が早くて良い。期待
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

5.0

妻はドイツ人、夫はフランス人の夫妻、再起を目論みイギリスから移り住んだフランスにある山荘が舞台で、子供を含めた一家の会話に英語を選択した家族の物語。であるが故に、フランス製作ながらセリフはギリ英語成分>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

アメコミ・ヒーローもの弱者、アニメ弱者、マルチバース弱者ということもあり、吹替版で観賞。

手書き風3Dアニメと言うのか、確かに作画が素晴らしい。変に意味を持たせていないマルチバースの軽い扱いも、それ
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

言わずと知れたシスターフッド・ロードムービーにして、1990年代のアメリカン・ニューシネマ。恥ずかしながら初見です。

いやぁ、素晴らしい。旅する中で変化していくテルマ、次第に明らかになるルイーズの過
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私のプリンス・エドワード(2019年製作の映画)

3.0

かつて軽率に、香港ID目的の大陸人との間で偽装結婚をてしまった香港人女性が、現在同棲中の男性にプロポーズされて … という話。
「新世代香港映画特集2023」と銘打って「緣路はるばる」と併映されていた
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

2.5

「違う惑星の変な恋人」 (個人評価 4.0) の一年後という設定の恋愛会話劇。元はテレ東の深夜ドラマらしいのだが未見。

前作に比べて対話に不寛容さが増しているような気がしてあまり楽しめず。正直、全体
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.5

ユダヤ的母親支配、もしくはフロイト的な何か (フロイトもユダヤ人) がモチーフのブラック・コメディ・ほら〜。

話が進むほどに興味が薄れ、理解することを放棄せざるを得ない感じは、「君たちはどう生きるか
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WILL(2024年製作の映画)

3.0

東出昌大 の狩猟生活を追ったドキュメンタリー映画。東出昌大 ファンなのでスコアは甘め。

ドキュメンタリーとしては異例の140分という長尺。長ければ良いわけではもちろんなくて、未整理の素材を色々詰め込
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一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

3.0

大切なものを汚された人、それが原因で大切な人を失った人たちの物語。
三部からなるオムニバス的構成ながら、監督にはオムニバスという意識はなく、そのせいかチラシや概要説明にもオムニバスという語は用いられて
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

オーディオ・コメンタリー付きで再観賞。
UDCast アプリが劇場の映画の音を拾って自動的に始まる仕組みなので、ちゃんとスタートしてくれるのか、AirPods Pro のマイクがちゃんと機能するのか、
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

3.15 PART 2 公開に備えて IMAX で再観賞。
初見時の感想に付け加えることはございません。おまけの PART 2 特別映像も含めてお見事。

(2021年 初見時)
IMAXレーザー上映
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雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)

3.0

ほんわか恋愛コメディの雰囲気が、途中で一変する物語。というほど前半明るいわけでもなく、早くも所々で闇が染み出してはいる。

後半のモチーフには賛否両論あるだろうし、そういった議論をもたらすこと自体が監
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

5.0

「その鼓動に耳をあてよ」の東海テレビドキュメンタリーの過去作観賞2本目。

やられました。
「なんだよ、コレだからテレビってダメなんだよ」と見下している視聴者への、𡈽方宏史 監督からの挑戦状。
いや〜
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

2.5

韓国王朝内の権謀術数劇の意匠を借りた、良質なサスペンス映画。

なるほど「梟」とはそういうことか、というネタバレは早いうちに明かされるのだが、そこからの、韓国映画特有の粘り腰を楽しむべき作品。
ルック
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スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

3.0

WOWOW 放送で再観賞。
同じ監督の二本のドキュメンタリーと一本のオートフィクションを見た後なので、更によく理解できた。オモニとアポジの南朝鮮への恨みの深さを再認識。
初見時は全く意識しなかったのだ
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かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.0

ヤン・ヨンヒ 監督の自伝的フィクション映画。帰国事業で北朝鮮に渡った一家の長男が、病気の治療のための超法規的措置として日本に一時帰国してくる物語。その背後には北朝鮮の思惑もあり … というのが隠し味。>>続きを読む

熱のあとに(2023年製作の映画)

2.5

メンヘラ恋愛テロリストの再生の物語、なのかな?

色々ぶち込み過ぎというか、テーマの消化不良というか、どうにも話の焦点が定まらず。饒舌なのにセリフが入ってこない。男前 橋本愛 のビジュアルのおかげで辛
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Here(2023年製作の映画)

2.5

うーん、何が良いのか不明なままあっけなく終了。無駄に長い全く変化のない長回し。映像的にも一部を除いて見るものなし。
百歩譲って、30分くらいの短編だったらアリかも。

ホームレス理事長 退学球児再生計画(2013年製作の映画)

3.0

「その鼓動に耳をあてよ」を制作した東海テレビドキュメンタリーの過去作を、ポレポレ東中野で観賞。

運営費を捻出するために、アパートのガス・電気・水道を止め、挙句の果てにアパートを引き払い、漫画喫茶に寝
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