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あひるの空のAPOのレビュー・感想・評価

あひるの空(2019年製作のアニメ)
3.7
連載スタートしてから約15年後にアニメ化が実現した人気のバスケ漫画が原作。
私も名前は知っていた。原作は未読。


身長150cm弱の小柄な高校一年生、車谷空と、実質機能していない不良達が属する男子バスケ部のみんなが送る青春部活物語。

空が病気の母親の為に、大好きなバスケットボールを一生懸命にプレイする姿は良き。

バスケ部再建

仲間補強

チームレベルの向上

インターハイ出場を目指す


低身長はバスケ選手において致命的な問題にも関わらず、ストロングポイントを磨いて強敵と渡り歩こうとする姿勢を見せ続ける空。
小柄な体格とは反比例して強靭で大きな精神力を持つ主人公に自然と目が離せなくなる。
それに加えてまだまだバスケ能力的に下手なのだが進歩の可能性を随所で見せられるバスケ部のみんな。そして公正具合や人柄に惹かれること。

続きが観たいと思わせる50話で終わってしまった。


(以下ネタバレ含む)



本作の驚いた点は、あくまでアニメ50話までの時点だが、一度も九頭龍高校男子バスケ部が試合(練習試合含む)で勝てなかったところだ。
分かりやすい"サクセス"を描かなかった。ほぼ初心者のようなメンバー含めた超少数で構成されたチームであったが、描かれたのは県内の強敵にそこそこの力を見せつつも負ける試合ばかりだった。
結果勝てちゃうフィクションは結構世の中存在する。又、ハッピーエンドが好まれる傾向にあるのも分かる。

ただ本作はまだまだこれから続くのだと思わされた。インターハイ出場という大きな目標に向かってどうなるのか気になる。
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