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この音とまれ! 第2クールのAPOのレビュー・感想・評価

この音とまれ! 第2クール(2019年製作のアニメ)
4.9

箏は龍を見立てて造られた楽器。

鳳月さとわ
天と地、あの世とこの世、結ばれない2つの物を繋ぐ存在とされる龍。だから弾く人と聴く人も繋いでくれますようにという願いが込められているんじゃないか。

シズばあ
何の為に弾くのか、誰に届けたい音なのか、ちょっと意識して弾くだけでガラリと変わる。大事な人に大切な言葉を投げかけるように弾きなさい。
音は言葉で上手く気持ちを伝えられない人の為のもう一つの言葉。
不器用で誤解されやすそうなあんた達にぴったりじゃないか。

チカ爺
音ってのは心を響かせるものなんだ。ほんで曲ってのは作った人間の心そのものだ。
過去振り返りシーンでチカは爺の作った曲を弾く際に気付く。曲に向き合うというのは作り手の心と向き合うこと。


時瀬高校全校生徒の前で披露した『龍星群』
どうしようも無い不良だったチカが箏の音色で皆んなを圧倒する様は堪らん。

神奈川県予選大会で姫坂女学院が披露した『三つのパラフレーズ』
かなり凄かった。複雑で超リズミカルなのに繊細な音で、箏って凄いなと思わされた。

神奈川県予選大会、時瀬高校演目『天泣』
落涙必至。今思うと自然に涙が落ちるとはこの事だなと。さとわの入りからもう心鷲掴みされる。

先輩方が卒業し廃部寸前の窮地を漂っていた時瀬高校箏曲部のメンバーは周りの人に恵まれている事も確かだが、ちゃんと直向きに努力して感謝しながら楽しんで部活動の域を超えて活動している様が映えてしょうがない。
滝浪すずちゃん先生がずっとカッコいいし、この人のお陰でこの部の無限の可能性を感じさせてくれる。

第3期、渇望しています。期待ではありません、熱望です。
APO

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