おヴパちヴい

バッド・キッズ 隠秘之罪のおヴパちヴいのレビュー・感想・評価

バッド・キッズ 隠秘之罪(2020年製作のドラマ)
5.0
お話のテンポは、ゆっくりでスローモーだけど、色々考えさせられる

真面目だけど、嘘をついてしまう子、正直に生きたいのに、隠し事をしてしまう子
子供たちが主人公だけど、大人の離婚の話なんかも大きなテーマとして絡んでくるドラマだった

冒頭は色々あるけど、
ストーリーは、施設から逃げ出してきた2人の子供と、母子家庭の優等生の子が出会う(再会)するところからスタートする

母子家庭やら、離婚、事情のある家庭、それらがベースにあって、殺人現場の目撃証拠をきっかけに、犯人と、これまた事情のある子供たちとで、秘密の人間関係がゆっくりと築かれていく、そして秘密を守るために、主人公やその他の登場人物たちが嘘を吐くことで周りも巻き込まれていく

第1話から、ほとんど暗い雰囲気だった気がする、暗いけど、日中のシーンが多いから、画面は明るかった、唯一、第10話「張(ジャン)おじさん」の回は、お話も明るめだったが、それがフリの様に、第11話、第12話は突き落とすようにどんよりした展開のお話になっていった

・登場人物について

朱朝陽(主人公)の母親、この人キライだなあ、見ててずっと嫌いだった
張東昇(数学の先生、殺人者)、この人の不気味さにハマった、実はハゲなのもキャラが良い
普普、可愛すぎた、癒される
陳おじさん、良い人過ぎる
厳良の父親が、「会わない、会わない」って言ってるのが辛かった、個人的になんかこの人の演技すごいと思った

以下のセリフが印象に残った

4話
普普「勉強して人殺しに?」
張東昇「君たちには、失えないものはあるか」

あと、デカルトと女王のお話、2通りの解釈のお話も印象に残った、度々、デカルトの話は出てくる、しかし、どういうことを伝えたいのか、ちょっと意味わかんなかった

あと、罪は消えてなくならないの? みたいなセリフもあったと思う、難しい話だと思う

映像としては、中国の映像だけど、
住宅の屋根や道路が小汚くて、日本もこんな時代があったんじゃないかと、どこか懐かしいような、味のある光景と街並みが、なんか見ていてよかった

全話見終わって、お話のテンポが、ゆっくりでスローモーなのがやや難点だが、もっかい見たいと思えるくらい、考えさせられる内容のドラマだった
おヴパちヴい

おヴパちヴい