このレビューはネタバレを含みます
ラブコメかと思って見始めたら見応えのある重めの作品。
病気持ちの私は見るのに勇気が必要だったけれど、闘病ドラマでもなく、あったかい気持ちになれる素晴らしいドラマでした。
ミジョ チャニョン ジュヒ高校生の時に出会い親友になった3人は39歳を迎えても仲良しで代わりのない生活を送っていたけれど、ある日その中の1人が余命宣告をされる。
1人だけ旅立たなければいけない、行き場のない怒りや恐怖。残された者を心配する優しさや強さ。
1番幸せに送り出そうとする側の辛さ、何もできないもどかしさ。
大切な一人娘を送り出さなければならない父母の辛さ。特にお母さんの悲しみと強さ。
側にいるだけで満足だという恋人のやるせなさ。
「死ぬ」という事が避けられないと分かった時にどれだけお互いを思いやり、綺麗に幕をおろす事が出来るのかを考えさせられました。
ラフマニノフの綺麗な旋律。
Tiffanyのペアリング。
愛されてる施設育ちの娘。
お姉さんの愛。
諦められない相手が既婚者になってしまってもお互いに諦められない想い。
救いようのない実母。
レンガ片手にケーキ屋の前に並ぶ。
いい作品に出会えました。