割烹

私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-の割烹のレビュー・感想・評価

1.7
発達障害の小説家、瀬戸康文と、健常者の妻、上野樹里。
まず、「発達障害のボクが純愛小説家になれた理由」という最低の副題、これは不要。そもそも、この副題に興味を示す層が納得できる内容になっていない。
瀬戸康文の発達障害は、たまにパニック症が起きる程度で、通常学級の範囲内の、多少コミュニケーションコストがかかるタイプに過ぎず、しかも妻を愛する小説家として成功しており、世の中の当事者たちの感情移入先にはならない。
また、他者への配慮が十分にできている時点で、本当の大変さがまるきりわかっていない。
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