ヒロポン

ブレイキング・バッド SEASON 4のヒロポンのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公がクズやからクズシーンが多くなり毎話お腹いっぱいになる。
ウォルターホワイトは元教師で化学的知識では天才的な人物だけど人格的にはプライドが異常に高く自己中心的な言動に溢れてトラブルを自身や周囲に招く困ったおっさん。
シーズンを経るごとに悪人ヅラが完成していき、今シーズンでは人相がヤカラのおっさん。
妻のスカイラーや息子たちはまともなのに、ウォルターは病気や置かれた立場を考慮しても元々の人間性がクソなんだと確信するほどのクソぶりです。
対照的にジェシーピンクマンは当初はただのゴロつきジャンキーだったのに段々経験を積んでか、一番まとも?に見えてきてしまうくらい成長を感じる。 少ないとも彼には彼なりの正義があり振る舞いは粗暴でも他者を思いやる心はある。
逆にウォルターにはそれが欠落している。
家族を守る男に見えるが、コイツは節目ではプライドや保身が働いてとんでもない行動にでる。
それがブレイキングバッドの見所のひとつ。
コイツは目的や理由があれば他者の命を奪っても割り切る狡猾さがある。
今シーズンではやはり悪の親玉ガスフリングの存在感が素晴らしい。
ガスの冷徹ながら粛々と仕事を遂行し常に状況を理解と支配し、ビジネスマンとして国境北エリアを牛耳る存在感はウォルターをずっと苦しめていたしまさに敵役として素晴らしい。
カルテルとの抗争からもわかるように常識人でありながら一線を踏み越える意志と覚悟を備えている人物であり表と裏で尊敬や支持を集めており途中から鑑賞する人の中にはガスに味方する人も増えたと思うほど魅力あるキャラクターで何かと反逆しようとするウォルターらが疎ましく思ってしまう人もいると思う。

疑心暗鬼の中事態は悪くなっていき最後はぶち壊す!ってのが面白くもあり、実にアメリカンなウォルターとジェシーにどんな苦難が待っているのかが楽しみ。
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