Home Box Officeことアメリカのケーブルテレビ局HBOで放送されたNic Pizzolatto脚本による第3シーズン。
なんといっても三つの時代を何の違和感もなく見事に演じ分けたマシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンが秀逸すぎたシーズン1であるが、そのお二方はプロデューサーに名を連ねて帰ってきました。
さらに、今回は新聞記事の写真にカメオ出演してくれてます。
シーズン2はまだ見れてないのだが…話は繋がってるのか?ジョディ・フォスターでシーズン4が現地では放送されてるのかな?日本上陸も楽しみである。
ジョディ・フォスターでもお馴染みの時間経過スタイルを踏襲するのだろうか…さすがに還暦間近の実年齢の女性が若い年代を演じるのは難しいだろう…特殊メイクで老けさせるのはできるだろうけど、その逆はできるのか?若くすることはできるのか?
単純にそのへんも楽しみだし、『羊たちの沈黙』のクラリスが成長した姿だと穿った見方をしてもまた楽しめる。ナイスキャスティングである。
さてシーズン3では1980年、1990年、2015年をザッピングするかの如く行き来するのだが…
とにかくこの出し入れがうますぎる。
脚本が鬼のように練られていてレベルが頗る高い。これをひとりで考えたのか?これは…ちょっと日本では書ける人いないんじゃないかな⁉︎
日本のテレビドラマ、例えば同じバディもので刑事ものである「相棒」と比べてもレベルの違いが半端じゃない。相棒は幼稚すぎて…まるでお遊戯会のよう。
情報を提供する順番、台詞運び、そしてラストに至るまで無駄なく完璧に組み上がっていく…このパズルが一枚一枚はまっていくことに見ているこちらが快感を覚えていく、この手法を編み出しのは素晴らしい。
シーズン1に比べて、画が地味だったり、撮影が微妙なところ(特に車内シーン)は拭えないが、脚本は文句なしに素晴らしい。
車内のシーンは全部スタジオ?グリーンバックで撮ったと思われるのだが…これがいちいち目障りで気になってしまうから、かなりマイナス。
Mahershala Aliのテンパリジジイの目の演技も最高だったし、相棒のStephen Dorffを演じた80年から90年になった時にハゲさせてるのか時間経過が1発で分かる徹底描写が素晴らしいね。
日本の役者は誤魔化し誤魔化しで、醜くなるのは拒むからね…誰もハゲさせてくれないだろうね。こういうところも思い切りの良さが違うね。