モルタルで固められた他殺体が発見され、捜査本部が立ち上がる。
その捜査本部に犯人から入電。犯人は「トレミー」と名乗り、電話に女性刑事を出すように要求してくる。
電話対応をすることになったのは如月塔子巡査部長だった。
シリーズ二作目から観てしまったので、このシリーズ一作目にあたる本作は最初から犯人が判っていたが、それでも十分楽しめた。
見事な筋読みを披露する反面、捜査本部の会議では声が小さいと批判され、惨たらしい殺害現場を目の当たりにして眩暈に襲われるなどのポンコツぶりも発揮する如月塔子の雑駁なキャラがリアルな緊張感を生み出す。
母を想う子と子を想う母の怒りが激突するクライマックスも見事。