ぱきら

超少女 マリア 最期の戦いのぱきらのネタバレレビュー・内容・結末

1.3

このレビューはネタバレを含みます

アマプラでなぜか配信中の1990年代初頭のビデオドラマ。シリーズ二作のうちの完結編なのでしょうか。
タイトルに最後でなく最期とあるので、主人公が亡くなったり犠牲になったりするんなら嫌だなあと思いながら、途中嫌な展開があるので正直早送りしながらぼんやり見届けていましたが、主人公も一緒に行動する登場人物たちも亡くなりません。良かったよかったですが、タイトルおかしいじゃん。
敵の最期という意味なのか。どんなミスリードを狙うタイトルですか。

前作からおそらく間を置かずに続いて制作販売されたシリーズ作(二本だけのようですが)の完結編。ですが、前作よりスケールダウンがうっすら感じられます。当時作品としても正直話題にならなかったようですし、シリーズ通して良い出来ではないにしろ。

そして今も消えてはいませんが21世紀入ってもしばらくはあった良くない感じで、さして意味なく女性の凌辱展開(主人公ではなく別の大人の女性かつヌードなどもありませんがそれでもそれがさして意味なくあること自体が耐えがたい)が必ずと言っていいほど脚本に織り込まれたりするので、あー良くない時代だった、コンプライアンスがうるさいなどと言ってもやはりおかしいものがまかり通っていたほうがおかしいので、今のほうがましじゃないですかエンターテインメント作品の価値観は、みたいな気持ちになりました。

良くも悪くも平成初期の空気が漂っているので、そこに味わいを見いだせないこともないかもしれません。
出演した当時若手としてそれなりに期待はされていたであろう主演のかたや、他の出演者やスタッフなど関わった人たちには気の毒にはなります。

主人公のおうちのばあやのような役の風見章子さんは、この作品以前も以降も、晩年に至るまでこうした脇を固める役で安定感を見せていらしたんだなあ、などという感慨も覚えました。
ぱきら

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