何とも救いのない映画。竹久千恵子の年齢は20代後半くらいだろうか、浅草一の看板娘だったが今はその美貌にも翳りがさし、かつて懇意にしていた劇作家も竹久の妹の方に目を向けている。竹久が化粧するところを鏡…
>>続きを読む竹久千恵子演じるおきよはかつてその美貌から浅草の小料理屋の看板娘として莫大な人気を得ていたが、その人気に翳りが見えてきた25歳の頃のお話。
公開されたのは1937年(昭和12年)、時代のせいだろうか…
これもすごいイイ。ほとんどが小料理屋たむらの内部で撮られていて、さすがに絢爛セットの『たそがれ酒場』とは比較はできないが、しかしカメラポジションの多彩さだったり寄りと引きの使い分けだったりで目にも飽…
>>続きを読む女は美しくて若くないと!でも姉さんまだ24だって。とにかく時代が変わっても文化人か芸術家。髪の毛ソバージュでアンニュイにかきあげたら勝ち。そして浅草じゃないとダメダーメ。時代は変わらずこんな映画をい…
>>続きを読む赤い小粒、ポリドール、仁丹。芸術の都浅草のアート人間集いし店・たむらのカウンターで黒ビール飲む村山ー!おまえなー!ベートーベンみたいなおかっぱみたいな髪わっさと両手でかきあげて戯曲が評判良くてご機嫌…
>>続きを読むオープニングのネオンといい、でこっとした島田髷の二人が歯を磨く浅草の路地にラジオ体操的な威勢の良い節が聴こえてきて、これいつ頃の設定?と若干混乱。ネオンが物語全体のメルクマールとなり、いちおう公開当…
>>続きを読む原作は武田麟太郎『一の酉』。美貌の何と短いことか。降りしきる雨の中かつての看板娘のおきよは兄嫁のいびりと妹の若さに板挟みでヒステリー気味。険があると感じ必死にメイクする姿を映す鏡の隣には決して老けな…
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