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劇場版ラジエーションハウスのKUBOのレビュー・感想・評価

4.0
久しぶりの東宝試写室で、4月29日公開の『劇場版ラジエーションハウス』を鑑賞。

ラストシーンに感動! ドラマを見ていた人は絶対見なきゃダメ!

最近は、劇場版ということで、妙にスケールデカくして、元々のドラマ版の良さを失くしてしまったものがよく見受けられるが、本作は、そういう意味では、いい感じに元のドラマの良さを残した劇場版となっている。

私たちがコロナの流行の最初期にニュース番組でよく聞いた「トリアージ」という言葉。全員は助けられないとしたら、誰を助け、誰を切り捨てるのか? その「トリアージ」をテーマにした前半は山崎育三郎の魂の叫びに涙する。

謎のウィルスと闘う甘春(本田翼)を助けに、五十嵐(窪田正孝)が離島へと向かう後半は、ラジエーションハウスのチームワークが全面に押し出された集大成的エピソード。

いつものメンバーがいつも通りのトークやドタバタで笑わせてくれる一方、今まで憎まれ役だった鏑木先生が大活躍するのも見どころだし、いつまでも自信のなかった広瀬(アリス)がついにひとり立ちするのにも注目だ。

アメリカに留学する予定の甘春に、五十嵐はついに思いを伝えられるのか? ドラマ版から見てきた人には、感動のラストシーンは必見! 絶対見よう!



*ツッコミどころと言えば、台風が直撃する離島で、ガラス窓に板張りもせずにいるなんて、あり得ない! 毎年夏を宮古島で過ごす私には、そこはもう少しリアリティを大事にしてもらいたかったかなぁ。
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