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PLAN 75のnoelleのレビュー・感想・評価

PLAN 75(2022年製作の映画)
3.0
課題鑑賞。丁寧に余白を重ねる作りはややくどいけど嫌いではなかった。ただ純粋に見てるのが辛く、あの施設が嫌すぎた。倍賞千恵子には一人暮らしの祖母が、磯村勇斗の叔父さんには亡くなる前の祖父が重なった。と、高齢者のことと枠に入れた視点で見ている自分にも途中で気付いた。
それで問題提起が意図とはいえ、架空の制度を作ってまでこの題材を映画として描くのはちょっとどうなんだろうと思ってしまった。すでに悍ましい現実以上のマイナスの世界を作り上げてどうするんだという…フィクションに振り切らず、でも余分にドラマ化してる感じに『月』と同じアレルギー反応が出た。それにしても磯村勇斗はこういう映画ばかり出てメンタル大丈夫なのだろうかと勝手に心配になってしまった。
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