つるつるの壺

ブルービートルのつるつるの壺のネタバレレビュー・内容・結末

ブルービートル(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

楽しく観たが、劇場公開されなかったのも分かる気がする。

『コブラ会』のミゲルでお馴染みのショロ・マリデュエニャや最近飲食店従業員の賃上げデモに参加して逮捕されたスーザン・サランドンがキャストに入っているのは個人的にアガるポイントだが、日本での知名度があるかと言われると厳しい。
また、アメコミヒーロー映画やドラマの供給過多により、アメコミヒーローもの疲れなどと言われて観客が徐々に離れている状況で、新たなヒーローオリジンものに食指が伸びないというのもあるかもしれない。DCは現在改変期で、この一作で終わる可能性も大いにあるので、それも影響あるのかも?
そもそも本国でもまともに宣伝されずに興収も伸びなかったという不遇っぷり。

アイアンマンを彷彿とさせるアクションは既視感があり、オリジンものとしても特に目新しさはないが、家族全員で困難に立ち向かうみたいな展開はラティーノやヒスパニックの家族観に根差したものなのか、そこは新鮮で楽しんだ。おばあちゃんがガトリングぶっ放すところとか。あとは敵のバックボーンを知って殺すのをやめる展開は、もうちょっとキャラクターを描かないと刺さらない。

とにかく可もなく不可もなくという印象。男の子の安心毛布みたいな映画。