このレビューはネタバレを含みます
飛行機が墜落した場所がヤバイ所だったというプロットはよくあるものであり、その内容自体も特別なことをやっているわけではないのに何故こんなに面白いのか。
これは反政府ゲリラの描き方が効果的に働いていると思う。ゴチャゴチャ言う奴は問答無用で殺すというのを最初に見せておくことで、こいつらは待ってくれない奴らだからいつ殺されるか分からないという緊張感が生まれる。
自己中心的なキャラが輪を乱したりというのがなく、クルー、乗客、本社、傭兵のみなさんが生きて帰るために各々ベストを尽くす。そこが本作の一番の魅力なんじゃないかな?特に傭兵チームは結構ギリギリまで時間稼いでくれたりしてて凄い親切だなと思った。
護送中の犯罪者と機長との関係は同じような設定だと『要塞警察』があるけど、今作は両者の間にある疑心暗鬼からの共闘という面が弱く、バディとしてあまり機能していないのが残念。
とにかく気持ちのいい映画だと思う。