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さかなのこの先生のネタバレレビュー・内容・結末

さかなのこ(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

あんまり見るつもりはなかったけど、話題にもなってたし、まあ見とくかの気持ちで見たら面白かった。

のんが主人公なので、女の子に変えたのかなと思ったら、男の子の体で進むのには驚いた。
さかなくんは、前情報で不審者として出てくるとは聞いていたが、ガチの不審者というか、口避け女みたいな妖怪みたいな扱いまで受けてて驚いた。あのさかなくんは、ミー坊のIF像らしいが、ほんとそうだと思った。帽子を外すところ辛いし、警察に連れてかれるのも辛い。でも親の気持ちもわかる。

ミー坊が住み始めたアパートの隣の床屋の主人と奥さんのところはわからなかった。朝は奥さんがあのくるくるつけて、主人はタバコ。夕方もタバコ。奥さんくるくる消して入ると主人もついていって入る。魚を観察するように人も観察しているのか、変わらない日常というのか、普通の象徴なのか。よくわからんかった。

ミー坊はさかなくんになるのは知ってたけど、思ったよりも困難で、ほんとになるのか最後まで不安だった。他の人の感想を見て、ミー坊がさかなくんになる以外の道を選ぼうとすると運命力が働いてさかなくんになるしかない方へ行くとあり、なるほどなと感じた。面白い。その生き方しかゆるされないのはどんな人もミー坊も変わらない、ということかもしれない。

さりげない描写が良かった。高校生になり、お母さんとの夕食でお父さんと兄がいなくなったり、友達に高いレストラン誘われて、途中のカットシーンで友達との彼女がミー坊のことで喧嘩したり、転がり込んできたモモが水槽が減ったのを見て察するところとか。

高校時代はコメディに振りきってて良かった。あそこの笑いが無いと、その後の笑いがあっても現実のしんどさが強い気がする。

面白かった。監督が南極料理人の人で納得。見れて良かった。
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