ぴよ2522

犬も食わねどチャーリーは笑うのぴよ2522のレビュー・感想・評価

3.8
ある日職場の同僚から旦那の愚痴を吐き出すサイトを教えてもらった旦那さんが書かれた内容を見てこれ俺のことじゃね?書いてんの俺の嫁じゃね?と気づく所から穏やかに見えていた生活が軋み始める、という話。

Twitterでも旦那さんに対する愚痴をよく見るし岸井ゆきの演じる日和に共感する奥さんは多そう。
いちいち言われなくてもわかれよ!って。
悪気なく無神経な振る舞いを匿名で嫁に晒され憤慨する香取慎吾演じる裕次郎に共感する旦那さんも多そう。
言わなきゃわかんないだろ!エスパーじゃねんだよ!って。
共感を得られやすいネタなだけに終盤をドタバタさせない方がより一層感情移入しやすかったかもしれないなーと思った。
あと、LGBTQはなくてよくない?

日和が言った(陰で)汚いことを書いているから(表面上円満に)やっていけるんだって言葉、わかるけど自分の言葉で自分に暗示をかけちゃうってことはないのかな。
軽い気持ちで書き始めたのに思いの外共感されて肯定されて嬉しくなって書きこむうちに本気で旦那が嫌になったりして。
共感て麻薬みたいでハマると怖そう。

コメディだけどいろんなことを改めて考えるキッカケの種が散りばめられてる。
ちゃんと相手に向き合って話すことを疎かにしちゃダメなんだなあ。
終盤バタバタしちゃってとっ散らかったのが惜しいけどキャストはいいし題材もいいので私は好きです。

香取慎吾と岸井ゆきののサイズ感がなんか可愛かった。
もちろんいい意味で(笑)

余談だけど裕次郎の醸し出す愛嬌ってそのまま香取慎吾の愛嬌だと思うので愛嬌はそのままに無邪気なサイコの役を見てみたいなーと思った。
めっちゃ似合いそう。
もちろんこれもいい意味で。
ぴよ2522

ぴよ2522