アキヒロ

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)のアキヒロのレビュー・感想・評価

3.2
日米合作の怪獣映画で、アメリカの脚本家がシナリオを書いている。
ドイツから流れてきたフランケンシュタインの心臓と、日本で見つかった浮浪の少年の関係性を追うストーリーで、ストーリーラインがミステリタッチで面白い。
少年は異常に成長が早く、どんどん成人の形態へ、そして巨大化の一途をたどる。

そういったフランケンシュタインの流れだけでも面白いのだが、
加えて、中盤以降で地底怪獣が発見されるというもう一捻りあるのが特徴。
どうやら『キングコング対ゴジラ』がヒットしたので、企画書が流用されて本作や『フランケンシュタイン対ガス人間』などが制作された模様。
それにしても、残り20分すぎても肝心の「フランケンシュタイン対地底怪獣」のバトルが始まらないからやきもきした。
一旦始まったバトルが終結したはいいものの、さらにまた何の伏線もなかった大ダコが突如出現して唖然。。。

本作で主演を務めたニック・アダムスは本作の2年前にアカデミー賞助演男優賞にノミネートされる有望な俳優だったが、
本作と『怪獣大戦争』に出演されてからはB級映画のオファーが続き、それに悩みをかかえ、36歳の若さで薬物の大量摂取によって亡くなっている。なお、自殺か過失かは意見が割れているようだ。
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