まめちち

ゴールデンカムイのまめちちのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
5.0
興味のそそられる邦画を観ようと思うと、漫画原作の実写化であるものになりがちで、己の趣味趣向の偏りにちょっとどうなんだろうかと思わなくもなくもないまめちちですが、非常に貴重な邦画作品枠として昨年から楽しみにしておりました作品がついに劇場公開ということなので、観に行ってまいりましたよ「ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)」!


◇ひとこと感想

馬はバイクに見えたし、ウインチェスターはショットガンに見えたので、もう実質「あぶ刑事」でしたね。舘さんカッケェなぁやっぱし…!柴田恭兵さんどっかに出ませんかね…?

以下ネタバレ含むよ。


◇ネタバレ含むフタコト感想

原作に寄せた配役の妙が話題となっていましたが、個人的には山田杏奈さんの年齢不詳感が、子供なのにやけにしっかりしているアシリパさんのあの感じを上手く表現出来ててとてもよかったなあと感じました。

金カムの世界観の再現としては皆さんなかなかにキャラクターの変態性を上手に表現しててとってもいい感じでした。舘さんや玉木さんも良かったですけど個人的に一番マンガから飛び出してきた感あったのは、白石と並んで入れ墨書き写されてる間にヘッドショットされた囚人の人(笹原勘次郎だそうです)が一等賞だと思うんですが、どうですかね?

レタラがカッコよくてよかったー。熊もなかなかにいい感じだったのではないでしょうか。冒頭の杉元を襲う直前の演出とかかなりグッときましたよね。ただ、先日観たハリウッドの熊よりちょっと毛の質感がフワフワしてたかしらと思いましたが、あっちはガンギマリだったし、杉元の仕留め方が良かったんだろうと思うようにしています。

梅ちゃんと寅次のシーンはやっぱグッときますね、あの辺のまとめ方はコンパクトかつ印象強く作られてて、見事さにちょっとうなってしまいました。非常によかった。あと高畑充希さんの盲目の演技、すばらしいよね。なんかどっかでも見た気がするんだけど、何だったか…。気のせいだったか…。

エンドロールでは二瓶、家永、インカラマッ、キロちゃんの姿も出てきたので、まだまだ続けてくれそうで超楽しみです。でもきっと姉畑さんのエピソードは飛ばされるんだろうなと思いつつも、役者さんだけは決めていただいて、映倫的に全部カットになりました的な扱いになったらサイコーに面白いのになと思いつつ、続編期待して応援したいと思います。楽しかったー!おわる。


もう少し突っ込んだ感想などにご興味ありましたら自サイトまで。
http://driedtext.typhoonikka.com/?p=13819


※追記

この作品のことではないですが、マンガ原作の実写化にあたって、先日、とても悲しい事件がございましたね。血のにじむような思いで生み出した作品に対する著作者(原作者?)の思いは当然ないがしろにされるべきではないし、尊び敬う気持ちを忘れることなく作品は作り上げられてゆくべきなのだろうとまめちちも当然に思います。

ただでも、なんか勘違いしてはいけないなと思うんですけど、まめちちを含めあらゆる視聴者はあくまでただの一人の視聴者であるので、どんな経緯であれ、生み出された作品自体への評価については、その作品が面白かったかどうかで判断することに間違いはないはずだ、と思います。「私の意図とは違う!」って「敵」に拳を上げていいのは著作者(現作者?)であって、私たちではないはずだ、ということは、忘れないように、というか勘違いしないようにしないといけないな、と、昨今の「飛び交う大きな声」を聴きながら思うのでした。
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