このレビューはネタバレを含みます
短いほうは吹替版があって、良さそうだなと思いつつ、長いほうが良いかなと思ってこっち見た。長いけどエピソードが多くて面白かった。
顔の識別が難しくてなかなか区別がつかなかったが、農業やってる実家と戦場を往復する伍長や、命令出すのに慣れてない新米士官兵とかはなんとなく覚えた。
その他にも印象に残っても、次のシークエンスで死んだりする。無情。でもきっとこれくらいで死んでたんだろうなと思う。
良い人も臆病な人もひどい人も普通の人も死んでいくのが面白い。
地図が出てこないので地理感覚がわからないけど、現場の兵士もわかんなかっただろうなと思える。国境を越えたと言われてもわからん。
略奪シーンはひどいなあと思いながら見た。でも結構マイルドだったと思う。仕方なく身を売る女性達に本気になるところにゾッとしてしまう。拠り所にはなってたんだろうけど、対等な立場ではないと理解してないところが怖いな。
最後らへん、機関銃を捨てるよう命令した隊長がほぼ特攻で戦車破壊して死んだところや、前線を守れ守れと言って死んだ上官や、運悪く死んだ兵士など、臨場感があって面白かった。
伍長も死んだかと思ったら生き残ってたけど、家も無いし、家族はなんかよそよそしいしで、悲しい終わり。
英雄はいない。