Moeka

Pearl パールのMoekaのネタバレレビュー・内容・結末

Pearl パール(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

大傑作!
閉鎖的で抑圧的な場所に育ち、夢みがちな、空想というよりは妄想というような(まずここが悲しい)世界に浸り生きてきたパール。自分のことをお母さんが「おかしな人間」と思っているの分かるのがキツい。当たりが強いのもキツい。だけど、ママがそうなってしまうのも分かる(だからこそママみたいにはなりたくない!)

家を出たい。どんな手段を使っても。
自分とは全く異なる家に生まれた男と結婚する。なのに、そいつは自分の家に婿入りするという。(絶望!なのに、パールは彼のことを愛してる。そこもまた悲しみのひとつ)
自分とはまったく合わないママと、ある意味女の部分を剥き出しにされながら怒鳴り合うことの恐ろしさと悲しさ。
終盤、抱きしめられたい遺体はママなんだから…ここがキツすぎるし泣いた。

生まれた家がだめなんだったら、新しく自分の家庭を作りたいわ。
それが、もう腐りかけの体が並ぶリビングに。確かにこのままじゃ、うじ虫がわく家にしかならないと思うけど、、、
家族という世界がきつい、母との不和を埋めるべく男に平穏を求めるけど、それでもやっぱり、という女のどぎついもがきと、フィクションが許した「もしかしたら、、、」をみた。最後の方は泣いちゃった。
Xは未見なので、これからみる。
Moeka

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