ベーべ

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのベーべのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

だいじょうぶ?

タイトルだけで、とても気になっていた作品。
思っていたより深いドラマでおもしろかった。

大学のぬいぐるみサークル、通称「ぬいサー」に入会した大学生の男と、その周囲の人物を描く。

ぬいぐるみサークルと聞いて、ぬいぐるみを"作る"ところかと思いきや、まさかのぬいぐるみと"話す"ところ。

他者がぬいぐるみと話しているときは、イヤホンで音を遮断して聞かないようにするのがルールの一つ。

へぇ、おもしろい設定だな〜って気楽に観ていた序盤だったが、ぬいぐるみに話す内容がちょいとヘビーだったりして、逆にそれが引き込まれる。
ぬいぐるみにしか話せないから、やさしすぎて傷つきやすいから…とか。
可愛くてふわふわしているぬいぐるみとは対照的に、不安ではち切れそうな若者の複雑で脆い心。

これらを上手く絡めながら進んでいく青春ドラマに、共感して、ワクワクして、ざわざわとした気持ちにもさせられる。

恋愛というものがよくわからない主人公と、入学式で意気投合した主人公に近い性格の女の子、そこに正反対の性格でぬいぐるみとは話さない女の子を加えた三角関係のような構図も上手くハマっていてとても観やすかった。

『いとみち』の駒井蓮ちゃんだと気づくのにはだいぶ時間かかったけど…。
ベーべ

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