ミミック

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのミミックのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

それぞれの傷つきやすさを持つサークルの面々のうち、唯一白城だけが別のサークルにも属しぬいぐるみとも喋らない、いわゆる普通の人で、彼女の存在が見てるわれわれ、というか世間との掛け橋をしているように見える。それはラストの白城の独白からも感じとれる。
優しさと無関心て近いかもね、の台詞に考えさせられた。
人の繊細さは目には見えず、他人との比較もできない。けど、やさしくありたいとは思う。
大学に入学して、初めてサークルに入った4月の光景がよみがえってきた。
鈍感になることが大人になることだとは思わない。
同じような生きづらさを抱える人が他にもいると共感するだけでも、気分は軽くなる。
自分の場合は無かったから、七森や麦戸のように辛いときに周りに寄り添ってくれる人がいるのは羨ましい。
ミミック

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