ピコピコ鮪頭Feat蝙蝠傘

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのピコピコ鮪頭Feat蝙蝠傘のネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

取り急ぎ一言。

あれ……今銀魂の映画やってたっけ……

……………

気を取り直して一言、おそらくこれは問題作であろう。ラウは腹抱えて笑い転げ、ギルは頭を抱えてうずくまる程度には問題作だと思う。
アニメシリーズのシリアスな雰囲気は長続きせず、ラブコメや昼ドラな演出が割り込んでくる。描きたいことはよく分かるし大事な事もおそらく伝わるんだが……何だったらもっとちゃんと生々しく表現したかったのだろう……昨今の時勢がコメディタッチを強めてしまった為に割り込み感が前面に出ているような気がする。
あとこんな言い方をしてしまっては申し訳ないのだが……今回の映画の話、種タヒの焼き直しではなかろうかと感じてしまった点が多く見られ、自分の浅さが恥ずかしい。でもその位にある種陳腐で薄さを感じるストーリーだったように感じた。あの殺伐として救いのないアニメシリーズが懐かしい……あのくらいが好みの方にとっては肩透かしかもしれない。あと気になったのは「コーディネーター」の扱いについて。また新たな要素が追加されたわけだが、何となくニュータイプ化(ユニコーン化)させようとしてんのかな……と思ってしまった。個人的には引っかかる点だった。あとはまぁ……各自自分の2つの目で確かめていただきたい。
作中勢力や登場人物たちについて……ブルーコスモスをよくわかんない形で有耶無耶にして粗末な舞台装置にしちゃったのは苦しいところと感じた。アニメ2クール分じゃなく、2時間で収める都合上カットされるのは仕方ないとは思うが……余計に種タヒ感を加速させてしまったのかもしれない。肝心の登場人物について、シンとアスランが好きなら見に行くべきだと思う。作中で一番純粋な癒やし枠なのはシンだし、アスランは作品名よりFREEDOMしてる。もう暴走列車とかそういうレベルじゃない。FREEDOM過ぎて登場シーン全部食ってる。やっぱりアスランから精神デバフって言う首輪を外すべきじゃなかったんだ……何より、監督の先生はネットで彼らがどうオモチャにされてるかまでよくよくご存知だ、やはりプロは魅せ方が違う。
最後に作画について………やべぇわ。めっちゃ動く当たり前だけど。メカアクションというかロボット映画のロボット演出は流石すぎる。

総括

アスランもとい優秀でしっかりした奴は何かしらウジウジ悩ませておかないとストーリーブレイカーになる。
小説版に期待