宮沢賢治という息子と父の物語であった。
「雨にも負けず…」誰もが知っているであろう詩の一説であるが、この映画を鑑賞して改めてこの詩の意味を再認識した。
宮沢賢治が、祖父や妹の死により、心乱れるシーンから詩や物語に没頭していく姿は目頭からの汗?を止めることはできなかった。
父の政次郎が賢治への半端でない愛は凄い。こんなにも濃密な親子関係に感動せずにはいられない。
以前花巻に行き、宮沢賢治記念館を見学し、新花巻駅の売店に「あめにもまけず」の看板スタンドが置かれていたことも思い出した。
ネタバレになってしまうが、「私が○○○○の一番の読者になる!」と「おれもとうとう、○○○○にほめられたもな。ありがとがんした」の場面はこの映画の最高の親子愛を表している一言であると思う。