のんじ

コット、はじまりの夏ののんじのレビュー・感想・評価

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)
3.9
 子どもの成長していく過程には家族(両親を含め)の接し方で違うのであろうか。幼い時の記憶は後々の人生までも影響しかねない。
 この映画は、少女が夏休みを親戚夫婦の家で生活を送ることにより、人間の情の深さを悟った。
 人と人との交流において会話や仕草そして言葉遣いなどを含めて人間関係は成り立っていくことを痛感した。
 ラストシーンは人間の素直な感情から少女の行動が生まれたのであろう。別れの辛さは大人も同じである。予想できる展開ではあるが胸が熱くなった。この少女はこのひと夏の体験が思い出として、今後生きることに対して勇気と自信を持って歩んでいくことと思う。またそうであると信じたい。

 話は逸れるが、児童虐待や育児放棄や暴言など数限りなく世の中では存在している。
 どのような環境下であろうと子どもは親が命がけで守ってやらなければならないこと。大人として子供の成長の障害になってはならないことなど大人としての責務であると私は個人的な考えではあるが強く思った。
 ある国では少子化対策が国会で話し合われている。また戦争による子どもたちの生命への脅威がある。大人は次世代の子供たちのために難問題は多いが、もっと真剣に向き合う必要がある。
 最期に大人も子供もこの世の中で生き抜くためには、人間としての修行が日々繰り返されているのも現実ではないだろうか。
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