久々に映画的な至福の時間でした。
“生きること死ぬこと” についておそらく監督が哲学的に造詣が深いのだと感じました。
それゆえなのか難民が棺を抱えて故郷を目指すお話しで、過酷で清貧な映像なのですが、…
静かな映画、だけど昨今の世界情勢から考えても根底に流れるものは切ない、やるせない
祖父の本当の気持ちは
私には到底分からないんだろう
途中のラジオから流れる詩がよかった
最後の銃声は喜びではな…
(別媒体から感想を転記)
2024/01/13
妻の遺体を故郷に埋葬すべく、孫娘とともに棺桶を運んでゆく老人。拾ってもらったトルコ版デコトラで流れるラジオでは、パーソナリティが「人は生まれてこない…
キノシネマ立川。棺桶で寝かされたらそういう夢見ちゃうよね▼どうでもいいこと喋りまくる同行者で際立つ、極端に無口なメイン二人。代わりに環境音が語る▼要所の決めの画で必ず入る裸木一本、樹種がわかると面白…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
とてもセリフが少なくて、ドキュメンタリーのような映画。2人の故郷がどこかも明示されていないし(おそらくシリア?)トルコの難民問題については本作では細かく言及されていないが、現地の人々とのやりとりから…
>>続きを読むなんて無茶な旅を、ムサが力尽きてしまうのではとハラハラしながらの旅路。なぜそこまでして妻の遺体を故郷に連れ帰ろうとしたのか。
言葉がほとんどない孫娘のハリメ。その描く絵は美しく彼女の想いを映し出し…
隣国トルコで最愛の妻を失ったシリア難民である祖父ムサ。亡き妻希望でその亡骸を祖国の地に埋葬するため、内戦で両親を亡くした身寄りのない孫娘のハリメとともに遺体の入った棺桶を運びながら内戦の続くシリアを…
>>続きを読む期待以上の見応え。シリアとトルコの難民問題が背景にあるが、現実とは思えない日本なら奇想天外としか言えないような状況での旅、前半のカットはほのぼの感もあり、後半はかの地の宗教感や社会感、そして難民問題…
>>続きを読む棺桶と共にヒッチハイクするロードムービー。妻の亡骸を故郷に葬りたいと何もない平原を進む爺さんと孫娘、ふたりの会話はほとんどない、出会ったひとたちは饒舌だ、片意地な爺さんが亡くなった私の父に似ているな…
>>続きを読む©FilmCode