一応ブラムハウスの作品なんだけどホラー映画としては全然怖くない。劇場公開時どうだったか知らないけど、年齢制限なしで普通に子供でも見れるやん、て感じ。定番の無難な作りで普通に楽しめる作品だと思う。
ケイディがミーガンに依存していく流れは、何故そうなったのか背景がちゃんと描かれていたので説得力があり納得できた。その一因として亡くなった両親が仲良さそうには見えなかったし。なのでジェマに手を上げてしまうほどに険悪な関係になったケイディが、一瞬であっさりジェマと和解したのが“出来すぎ感”があって腑に落ちなかった。ジェマも必ずしも善人のヒロインとは言えない。自己中で仕事を優先するあまり、ケイディのケアをミーガンに丸投げしてしまったのは批判されても仕方がない。
本来は人間がAIを支配するのがあるべき姿なのだが、それが未来永劫保証できるかと言えば分からないというのが正直なところ。人為的ミスというのは100％排除できない。本作品のジェマもそうだった。人間とAIの関係はどうあるべきか、AIの能力をどこまで高めるのか。そんなテーマを訴える社会性を帯びた珍しいホラー？映画でした。
