ナンデヤネン

DOGMAN ドッグマンのナンデヤネンのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.7
ダグラス、半生を語る。。。というような内容。
従来のリュック・ベッソン作品に見られるアクションやスタイリッシュさを期待していたら肩透かしを喰らうかもしれない。本作は会話劇というかダグラスの回想録と言っても過言ではない。
舞台は米国であるが、リュック・ベッソンが撮るとフランスの香りが漂う。そこはやはり米国人監督とは違うテイストである。銃撃戦で敵方が主人公相手に苦戦すると大きな武器を用意してくるくだりはベッソン定番の演出でクライマックスは見応えがあった。
子供時代のダグラスが「ターミネーター2」のエドワード・ファーロングに似てるなあと思ったり。暴力に支配された過酷な環境の中で育ったといえど、彼から社会や悪に対する強烈な憎しみはあまり感じられないし、結局は素直に警察に捕まっていることからダグラスはダークヒーローとは言えないだろう。自分の美声を披露してカタギの世界でちゃんと生きていけるものを、なぜ裏稼業に手を染めたのか動機が浅いように感じた。
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