このレビューはネタバレを含みます
子供の頃から観てきたゴジラ。初期のモノクロの頃にはゴジラは警報と共に不可避な不運をもたらす台風、自然災害の様に襲ってくる。作品が増えるにつれ、モスラやキングギドラ、メカゴジラ、スペースゴジラとかもあったかな?と戦ったり怪獣映画要素が強まり子ども向けっぽくなった感もあったが今回は-0.1と銘打っただけあり破壊神としてのゴジラが畏怖の対象としての描き方が素晴らしい!
銀座の街で熱線を吐き戦後復興に励む人々を踏み潰し建物を破壊し尽くす。 圧倒的で桁違いの暴力の嵐に絶望のあまり辛くも死を逃れた人々は表情をなくし只々立ち尽くす。
これがゴジラ、人智を超えた存在、破壊神、日本人の心の奥底にある自然への畏怖。
それに立ち向かう人々に心が熱くなった。
銀座に働きに出ていた浜辺美波の電車がゴジラに咥えられ、海に飛び込み奇跡的に助かり、その後呆然と彷徨っている所を再びゴジラに踏み潰されそうになり、あの混乱の中神木隆之介がさっと現れ助け出すとか、あの爆風の中ラストで実は生きてましたとか、安藤サクラが急に良い人になったとか、佐々木蔵之介の演技がやり過ぎとか、山田裕貴やっぱ最後に漁船に乗って来ちゃ駄目でしょとか、あんな漁船何艘集めてもゴジラ持ち上げるなんて到底無理でしょとか気になる所はいっぱいあるけど、何だか勝手にツボって涙を堪えるシーンが沢山あったよ!
ダダダ、ダダダ、ダダダダダダダってあの曲かかると鳥肌がたったね!