はまやらわ

しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜のはまやらわのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

現代的メッセージ強めの内容。テレビの規制よりも少し緩いからか、下ネタもいつもより多め。
初のCG化はゲームの映像っぽい印象。どうしても、立体的に出来ないあくまで線で作られた顔の表情の変化に違和感を感じる。
最小で描かれた日常パートですぐに本編。わりと短いシーンの繋がりなのに、悪役みつる君の人生が深掘りされて、リアルを突き付けてくる。今の大人なら共感できると思う。
生きがいだったアイドルが一般人との結婚するニュースに、本当に人生絶望する人もいる。犯罪まがいなことするのは駄目だが。
終盤のみつる君の幼い頃の思い出にしんちゃんが出てきて、励ましてくれる場面。これまで、アニメまたは漫画しんちゃんを見て共に歩んできた大人たちのメタファーなのかな、と思った。映画を見てる我々大人になった観客には常にしんちゃんは寄り添って楽しませてくれたり励まされてきた。
みつる君にはその存在がなかったからひねくれてしまった、とも取れるなと。

ラストのひろしの「がんばれ」も確かにくどいが、作り手から若者へ向けてのメッセージを言わせるキャラがひろししかいなかったから、しょうがないチョイスかなとも思える。

以外気になった所
●ひまわりの超能力もっと活かせなかったのか?
●幼稚園立てこもり。モブとか野次馬のショボさ。他のメンバーの親も、先生たちもいない。強引な見せ場づくり。
●エンドロールの漫画のアイデアも大根仁っぽくっていい。