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ゴジラxコング 新たなる帝国のazitarouのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

うおおおおコングの言葉は分からんが何を喋ってどう思ってるのか分かるぜ!

ついに人間を介さずに怪獣だけでドラマが成立するようになったのでマジですごい。アクションなしでも怪獣オンリーでスクリーンを持たせられるようになったのが感動的すぎる。もう怪獣だけで話回せるやんけ!
我々観客のために最低限の人間パートもあるが、ドラマの薄さどうこうよりも「こんな怪獣映画に出演してくださってありがとうございます……」みたいな気持ちが強い。地下原住民族とかはキングコング対ゴジラに出てくる原住民を現代にアップデートしたような質感。令和にこんなクソ雑解像度の民族を出していいんだ。
観る前はコングとゴジラ相手じゃ小物過ぎないかと危ぶまれていた悪役スカーキングは強さよりも悪逆非道な支配者、というより「ここら一帯をシメるヤンキー親分」みたいなリアルな悪さがあり正直かなり好き。怪獣映画というスケール感に反してやってることが不良漫画のようでめちゃくちゃ見覚えがある。クローズZEROか?
「悪の帝王は滅び、圧政を強いられていた民草は新たな王の凱旋を歓迎する――」みてえな話を怪獣映画で見られるとは思わなかった。ゴジマイとの温度差がすげえけどハリウッドはハリウッドでこの路線のゴジラを貫いてほしい。

それにしてもコロッセオで丸まって寝るゴジラがほとんど猫だったのは発明だと思います。街でビル薙ぎ倒すのが壁紙や屏風バリバリする感覚ならしゃーない。暴れてよし!
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