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ナルヴィクのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ナルヴィク(2022年製作の映画)
1.9
1940年。ドイツが輸入する鉄鉱石は、ノルウェー沿岸のナルヴィク港で取引されていた。中立国であるノルウェーは軍を港に派遣し、ここでドイツとイギリスが衝突しないよう監視している。しかし4月、ドイツ軍がノルウェー船を攻撃し港に強制上陸。及び腰のノルウェー軍は手を出さず許してしまった。街はドイツ兵に蹂躙され、ノルウェー兵たちは苦々しい思いだ。そんな兵士の1人グンナル・トフテは、上官の命令で鉱石輸送列車の橋を爆破し、ドイツ軍に捕まってしまった。一方、グンナルの妻イングリッドは、ドイツ語通訳として占領軍に接近、追われるイギリス領事を匿いながら、英軍による救出を待つのだが…



「ナルヴィク」


ノルウェー産の第二次大戦秘話もの。

中盤までは、中立がいかに簡単に破られるのか、という恐ろしさと個人の弱さが描かれた鬱映画でもあります。大局よりも子を優先してしまった母を誰が責められようか。後半は戦争映画らしく、フランスの支援を受けてナルヴィク奪還に向けて突撃するノルウェー軍の激闘編。しかし結局は虚しい結末です。この後のノルウェーがどうなったかは、「ヒトラーに屈しなかった国王」に詳しいのでぜひ。
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