白いシーツからはみ出る赤くて長い爪と時計、指輪をはめた手のショットで心を奪われる。
アメリカはみんな車乗っているので、西海岸のあのクソ暑い中を怠そうに闊歩する主人公というだけで面白い。
コンビニもそんなに無いわ、バス停は結構あるけど時間通りに無いわで、昼間の散歩は一種の修行のようであり、慣れてくると瞑想の時間のようであり、そして白昼夢を見ているような時間だった。(個人的に)
いきなり舗装もされていない道に現れる、馬鹿馬鹿しいオブジェ。(汗かいてヒィヒィ歩いてる時に見える、ぐるぐる回るドーナツとかw)
ライトの天の川。過剰に装飾された夜。なんてケバケバしくて、薄っぺらくて素晴らしいんだろう！欲の詰まった場所でも、やたらお洒落にオーセンティックに描かれるとドキドキしちゃう。
海だけが見守り役として、ほんの少しやさしい。(あの男の子は誰？)
あなたもわたしもStranger/異邦人。
ゴースト・ワールドを再見したくなる映画でもあった。
