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夜明けのすべてのしのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

初っ端から刺さるところばかりで泣きそうでした。

私自身、3年程前から原因不明の体調不良に悩まされており、藤沢さんが「なにか持病とかあったっけ?」と言われたときの気持ちや、山添君の「恋人や友達は遠くへ行ってしまったけど」の気持ちが苦しいほどわかります。

辻本さんが山添君が楽しそうに星の話をするのをみて涙していたように、私も映画が始まった時と比べて明るくなった山添君をみてうるっときました。
栗田科学のような良い会社に巡り会えたらいいのだけど、現実はそう上手く転ばないので実際はもっと生きづらく、苦しい人たちが山程いるのだろうなあ

恋愛が好きではなく恋愛映画は苦手なのだけれど、「男女の友情は成立するかどうかってどうでもいい話をする人がよくいますよね」という台詞のとおりの二人の関係性。
お互い相手のの症状を気遣い支え合い、初めは笑わなかった山添君が笑い、人に興味を持っていく姿がすごく嬉しかった。
彼女が山添君を心配しすぎてしまうのも分かるのだけど、藤沢さんとの距離がちょうどよかったのかなと思い、彼女の立場になると悲しくなります。
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