このレビューはネタバレを含みます
今作は監督がロシアのウクライナ侵攻を中心とした悲劇的な世界情勢を受けて引退宣言撤回してまで作り上げた映画である、という前提がある意味バイアスとなった中での鑑賞やったけど、結果的にそんなふうに身構えてあれこれ考える必要は(ぼくにとっては)全くなかった気がする、いつも通りのささやかな、でも確かに受け取れる温もりがやはりそこにあった、ただ、そんなふうに思えるのはぼくにその悲惨さの只中にいるという当事者意識が欠落してるからかもしれない、ラジオの内容が仮にフィクションやったとしてこの映画に対する感想が変化しうるのか、自分ではわからない
ウォッカを洗面台に流し込んでふて寝決め込んだホラッパと酒を絶った旨の電話を受け取ったときのアンサをみてると、勇気の振るいどころ次第でかけがえのない希望が手に入りうるのが人生の良いところなのかもと思った
出会いとかに偶然が手伝ってるのはもちろんいうまでもないけど、自分の勇気次第で人生に希望を見つけられる可能性だってちゃんとあるんだということを教えてくれる
そう思うと同時に、唐突に、全く理不尽にロシアから飛んできたミサイルで亡くなられた人たちには、本当に何を考えて、言って、想うことができうるのか、
