夕

蛇の道の夕のネタバレレビュー・内容・結末

蛇の道(1998年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

撮影めっちゃ良い、チャリ置き場の女の子も不気味やったけど、それ以上に宮下新島らの動きが画角に収まっている間、違和感が常に飽和しててなんだかおさまりの悪い気持ちで見てた
もちろんプロットの奇妙さが手伝ってるのはいうまでもないけど、香川照之と哀川翔の演技の絶妙なチグハグ加減もなかなかすごい、なんか北野武映画みたいやったな
それにしてもダントツの謎なんやけどあの教室はなんなんやろ、あの意味不明の数式…
と思って考察調べてみたら、なるほどあの教室はメタ的な、いわば映画の基幹システムの中身的空間やったらしい、つまりあの数式はプログラミングで、あそこの老若男女たちが自分たちのデザインでプロットを書き加えたり削ったりはたまた繰り返してみたりしてた、ということらしい(あくまで他人の考察)
まあ言われてみれば世界がどうの、神様がどうのって新島が岡林くんにいってた気がする
あの空間で主に数式を書き加えたのは新島を除くとあの女の子くらいになる
たぶん物語の始まりだけは″神様″が用意してたんやろな
するとあの子が演出したい部分だけが今回の「蛇の道」という映画になってたわけやから、観客からしたら何か前提のようなものがすっぽり抜け落ちてるのではないかといったしっくりこない感覚になるのも無理はない、そして幼女に害をなす連中があっさり皆殺しにされていく稚拙な殺し合いにも納得がいく、うん、やっぱ思い返すとセリフとか行いとか幼稚な感じするな
夕