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ほつれるのべるのネタバレレビュー・内容・結末

ほつれる(2023年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

ちょうど90分ほど時間があって、アマプラが見れる環境だったので視聴。

良かったところ
・台詞回し。予備知識なく見たのだけど、割と冒頭に木村が綿子に何か渡して「お互い指輪してない方の手に付けよう」って言う、これだけでW不倫を示唆するのが上手いなって思った。これ以外にも説明的でない台詞で説明しているのが脚本家の頭とセンスの良さを感じられて良かった。
・旦那(文則)の超気持ち悪い演出。台詞だけ抽出すると丁寧に遜っているにもかかわらず、言い回し一つでこんなに気持ち悪い会話になるんだっていう勉強になった。TRPGでいつかこういうキャラ使おう。

悪かったところ
・雰囲気。上とも繋がるんだけど、倦怠期特有の会話してても前に進んでない感じとか噛み合ってない感じが(分析すれば作れるんだろうけど)リアリティあって凄いと思った。この居心地悪さが払拭されないまま物語が終わるのでマイナス。尤も、僕は映画は夢を見るメディアだと思っているので、そうでない人なら加点されるかもしれない。
・綿子の魅力、木村の魅力。リアリティを醸し出しているのでイケメンだったり美人だったりする必要ない分、もっと精神的に繋がれる、支えになれるような魅力が描けてなかった。(家庭に閉塞感ある同士、相手は誰でも良かったっていう演出なのかもと思い直して、それならこれでいいのか、いやそもそも映画とは?ってなってる)
・脚本。最後まで見て「で?」っていう。タイトルで「ほつれる」って言っててそのまんまほつれて終わった。なんだこれ。
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