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アルキメデスの大戦のべるのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
2.9
そもそも原作が面白く、そこを基軸にしたままエピソードを絞り、いつもの演出といつもの展開といつものCGでラッピングしているので、一見山崎貴風でも展開に感動する。世の大艦巨砲主義を受けて作られた(と思われている)大和建造の真の目的をドラマティックに作りあげたのも見事だ。
それから役者陣がみんな楽しそう笑 橋爪功がめちゃくちゃ楽しそうに悪役を演じてるし、舘ひろしも半笑いで偉そうにふんぞり返ってる。おじさんたちが会議の席で相手罵ったり口喧嘩したり料亭で作戦会議したりするのも全部面白くて、ジジイども何やってんだってニヤニヤしちゃう。その中でもさすが!柄本佑は見事なまでに愛すべきキャラクターを作り上げてる。までも最後は田中泯が全部持って行くんだけど、これは役者の力であって演出でグッと来ることはなかった。
オープニングの迫力、途中で入る戦争を想起させる演出、田中泯が船の名前を伝えるところと、ラストシーン、戦艦を取り扱った映画なのに、薄っぺらに戦争を肯定してないのがいいね。
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