Donguri5656

ほつれるのDonguri5656のネタバレレビュー・内容・結末

ほつれる(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

なにかと
夫がヤバすぎで、ムリ過ぎでしょ!

クレーマーだと一番やっかいな
タイプじゃん!(怒らないのよね)

なんとも苦しくて、
息が詰まるような時間だった。

噛み合わず、ズレまくり、
会話は、上っ面だけの

口論すらない二人のシーンの
寒々とした空気感の演出は
見応えあるね。

ドラマ的に、どういう着地かなと
思いつつ、

妻は、回想や出来事とともに、
じわじわと
自分と向き合っていく中で

ようやく、最後には、感情を出し切って、正直に行動したってところだね。

見直してみると、
染谷将太との会話の方って

たわいのない会話ばかりだけど、
テンポの良いやり取りが、
気持ちいいリズムで描かれているんだ
よね。

そこで、さりげなく、
夫との会話と対比されていて、

良い・悪いじゃなく、

終始、夫婦間での
全く可能性すら見えない
齟齬ばかりが続き、

この流れから、どうやり直せるんだよ?
とか思いながら見てました。

で、このあたりが、「ほつれる」としか
言いようがない。

大好きな門脇麦と黒木華じゃなきゃ、
ゼーったい見なかったと思うけど、

出てる役者がみんなリアリティが
あって素晴らしかった。

舞台メインの監督だけあって、
会話とその「間」が
凄く考えられているだけに、

ある意味、イマドキの早送りで見たら
意味がなくなる映画とも言えるよね。

短い映画だけど、お腹いっぱいです。
Donguri5656

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