もしやここで終わりでは…と予感した瞬間エンドロール流れた。その衝撃たるや。上映終了直後立ち上がれなくなってる客続出。その反応含めこの映画って感じ
あの後どうなったのって気になるけど、あそこで終わりってことはこの映画はグランピング事業を巡る対立の話がメインテーマの話じゃなかったんだと分かる
じゃあ何を伝えたかったのか…… 今も分からない
見終わって数日経ってもずっと映画のシーンが頭を過る
台詞じゃなくて映像が過るってことは、ちゃんと画で語ってるってことだ。
だけどねこの映画、会話がいちいち面白いんですよ。
住民説明会の時の個々の思いの丈を語るシーンや黛と高橋の車内の会話シーン、ずっと聞いていたくなる
極めつけは村長？みたいな人が話すシーン。「上流に住む我々の振る舞いの結果が下流に住む人に大きな形で表れるのだから、ルールを守るのは上流に住む人間の当然の義務だ」みたいな（意訳）理路整然としてて納得させられっぱなし、あの台詞はもう一度聞きたいね。この村長の言葉に対して、車の後部座席から撮った通り過ぎた景色を映して行くショット、階段状になってる水路のショットが対応してるのかなと思った 一度起こしてしまった物事の結果は変えられないみたいな。
何より匠役の大美賀さんの話し方…言葉数が少ないから余計に発する一言一言にインパクトがある この人の言うことに逆らわない方がいいみたいな、本能的な強さを持ってるな
結構笑わせて貰ったし、笑わそうとしてる会話じゃないのにちょっとした間で笑わせるというか……なんか濱口監督すごいな～と思わされた
花役の子、まだ子どもなのに顔完成されてる。
人間ドラマなのにサスペンスぽく、なんかSFのようにも感じられて…
100分弱の短さも良かったし、対象物や人間を長めの時間で撮る感じも好き
映画を見た～って感じで満足
もう一度位見てもいいかもと思える
